中国、2019年の分野別SaaS優秀リストが発表された
時代はSaaSですよね、まわりで転職した人たちはだいたいSaaSビジネスしてます。そして日本でも中国でも彼らは転職してかなり給料上がってるような気がしてます。
日本でもそうだと思いますが、SaaS業界は中国でも急速に発展しています。 新しいテクノロジーを利用して従来のビジネスを強化することで、企業はコスト削減、効率向上し、デジタルトランスフォームできる。
中国のSaaS市場はすでに大きく成長していますが、まだまだ参入と成長する余地があると多くの専門家が分析していて、たくさんの企業が製品とサービスを磨き続けています。
「艾媒咨询」(iiMedia Consulting)がSaaS業界の秩序ある発展を促進するため、そしてSaaSプラットフォームの年次評価を実施するために、「2019新经济行业年度巅峰榜」(2019年の新経済事業リスト)の中で「Best SaaS Platform Series List」なるものを発表しました。
このリストは、iiMedia Consultingのビッグデータ監視システムに基づいており、規模、強度、ビジネス能力、技術能力、革新能力、市場の評判、ブランドの影響力、包括的なアナリスト評価指標など、複数の側面から評価したリストです。
各賞と受賞企業のリストは次のとおりです(中国語ですが)↓
これらで、気になったところを紹介します(全部は辛いので抜粋、知りたい人はTwitterでDMください)。
ベストレストラン管理システム:美团收银(Meituan Cashier)
美团收银は、飲食店にワンストップITソリューションを提供。レストランがサプライチェーン管理、生産管理、フロントオフィス管理からテイクアウトまで全てデジタル運用できることを実現し、ビジネス効率の改善を支援。 美团收银の製品は飲食ビジネスユーザーのあらゆるニーズを満たすためのソリューションを提供し、飲食業界のデジタル化の実現を支援しました。
最高のHR管理システム:北森(Beisen)
北森は2002年設立の老舗人材管理会社の1つです。北森の人事管理システムは評価、採用、パフォーマンス、組織の人員、給与、休暇、後継、調査、オンボーディングなどHRビジネスのプロセス全体をカバーする統合SaaSソフトウェアおよびサービスを企業に提供。
電子契約サービス:上上签(Sign Up)
クラウドプラットフォームの上上签は中国のオンライン契約分野でトップ。実名認証、オンライン署名、意愿验证(本人確認・契約する意欲の調査)、契約預託、証拠保存、訴訟保護、保険金請求、など電子契約全体をカバー。電子契約のリアルタイム署名と管理を簡略化、それでいて改ざんなどのセキュリティ保護を担保します。
個人的にこの分野は(もしかして全部?)日本はかなり差をつけられてると思うので、参考にすることが多いと思う。「iiMedia Consulting」がレポートを出した「2018 - 19年の中国の電子署名業界に関する特別調査報告書」で上上签は35.8%の市場シェア業界第1位にランクされました。彼らの電子サインサービスは物流、銀行保険、医療、教育などにも応用されている。この分野はかなりビジネスのチャンスがあるように見えます。
友達と話すと「今新規でビジネスするならSaaS一択よね」って話になります。たしかにまだまだデジタル化してない企業にコンサルで入って、世の中のツールをいい感じにパッケージにして導入するビジネスは手堅いしかなり需要があるようですね。
そして桁違いの市場サイズの中国でもその需要はものすごくあります。ライバルが多く競争は激しいし、いろんな理不尽で担当者の苦労は絶えないでしょうが、ビジネスとしては日本同様に明るい未来があるのは間違いない。
そして中国の厳しい競争の中から生まれる新しいサービスとソリューションは他の国でのビジネスに活かせる可能性が多分にあると思います。
今年もちょっとマニアな中国情報を発信していきたいと思います、ぜひフォローしてご期待ください。
(参考資料)