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そもそもジュニアNISAは最適解ではない。子どもが投資を始めるなら

ここ数年間、政府やメディアの情報発信によって、年金だけでは老後の生活はままならないというコンセンサスが形成されています。

好む好まざるに関係なく資産形成は必須となり、お子さんがいらっしゃる家庭では子どもにも金融教育が必要だと感じられているのではないでしょうか。

私自身は、高校生の時に祖父の勧めで証券会社に口座を開いて、貯めていたお年玉で少額から投資できる外国株式の購入を始め、為替や株式市場に興味を持つようになりました。

高校生の頃は漫画も好きでしたが、同様に経済情報も面白くなったので、毎日のように日経新聞には目を通していました。誰かから教わるよりも、当事者意識さえ持てれば、自ら学び続けて知識を雪だるま式に増やすことができます。

どの程度金融に興味を持つかは個人差があるはずですが、物事の道理がかわる小学校の高学年ぐらいから、少額の投資活動を始められれば、失うものよりも得られるものは大きいでしょう。

24年から始まる新NISAでジュニアNISAは廃止されますが、気を落とす必要はありません。ジュニアNISA口座は金融所得に対して非課税ではありますが、口座に入れた資金を原則18歳まで引き出せないという制限があります。

金融所得に対する現在の基礎控除金額は年間48万円です。お年玉やお小遣いを資金とした投資であれば、いくら大きく利殖できたとしてもこの範囲に収まるはずです。子どもが投資を始める場合、証券会社の未成年総合口座「特定口座、源泉徴収なし」に申し込むことが最適解になります。

この口座であれば資金の出し入れは自由ですし、年間所得が48万円を超える場合でも数年間に渡って調整して売却すれば納税する必要もないので、概ね非課税の口座として使うことができます。(源泉徴収なしの特定口座では分配金や配当金には課税されるため完全な非課税にはなりません)

口座開設などの手続きは面倒ですが、子どもの将来に関わる金融教育の一環として取り組めば、大した苦労ではありません。

手間を最小化する観点では、ウェブ上で口座開設を完結できる楽天証券がお勧めです。


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