市原えつこ(メディアアーティスト)
「鳥貴族テレワーク」という狂気の仕事法にハマってしまった話 #ソロ貴族
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「鳥貴族テレワーク」という狂気の仕事法にハマってしまった話 #ソロ貴族

市原えつこ(メディアアーティスト)

コロナ以降、どこでも場所を選ばず仕事ができるようになって久しい今日このごろ。地味に頭を悩ませるのが、「どこで仕事をするか」問題ではないでしょうか。

自分自身、どこで仕事をしてもいいフリーランス生活も6年に差し掛かり、ノマドライフも板につきすぎて逆に飽きてきた2022年。
尊敬するメディアアーティストの八谷和彦さんが、こんなツイートをしているのを発見した矢先に、胸が高鳴りました。

鳥貴族、よく見かけるアレか・・・・!

鳥貴族。学生時代に意外と行く機会がなく、あの黄色い看板を見るたびに「なんだろう、この店は……」と不思議に思っていたのですが
なぜか、八谷さんのこの写真からとてつもない自由を感じてしまった自分。

胸の高鳴りが抑えられず、その翌々日、八谷さんの定番オーダーを完コピする形で初めてのひとり鳥貴族を満喫。驚くほど最高の時間でした。

もともと1人飲みが大好きで、1人で色んな飲食店に入って楽しんでいたのですが、
コロナ禍に入ってからはお一人様のハードルが下がったものの、下手に高めの店に女1人で入ると浮くことが多く、変に気を使って集中して味を楽しめないことも多々。かといって店員さんや隣の人に話しかけられたりすると、それはそれでさらに気を使う。

その点、鳥貴族はタブレット注文、半個室カウンターあり、とお一人様が気楽に飲み食いできる要素が満載。しかもプレモルが驚異の298円。1人飲みが好きな飲兵衛の女性にはたまらない環境です。

個人的に、漫画家のミツコさんのこちらの「週2で1人鳥貴族女」レポに200%共感しました。

そして私もミツコさんと同じ狢にはまり、同様に「週2で1人鳥貴族女」がこちらでも新たに爆誕しました

「鳥貴族で仕事をする」という禁断の扉をオープン

そんな幸せな鳥貴族ライフも一ヶ月を迎えようとしたある日。「参加している芸術祭のタスクが膨れ上がってヤバい!しかし酒は飲みたい!!」という午後、鳥貴族でおもむろにMacBook Airを開く奇行に走りました。

半ばやけくそのような行為だったのですが、意外とこれが良い。
タスクを整理する際に、シラフだと「うわこれ全部やんなきゃいけないのか、キッッッツ」と精神にダメージを受けながらスケジュールを引くことが多かったのですが、
酒が入っていると「面倒くさい」という感覚を麻痺させてくれるので、かえって客観的な目線で容赦なくタスク管理ができることが判明しましたタスク整理は鳥貴族。

その後も、幾度も鳥貴族との逢瀬を重ね(忙しくてヤケになると行きがち)、

スタバが混んでたら迷わず鳥貴族に直行するという狂ったワークスタイルが爆誕しました。

鳥貴族に複数人で入店し、それぞれがソロで仕事をする「集団ソロ貴族」という奇行

そしてある日突然気が付きました。
1人で鳥貴族テレワークをするのも捗るけど、鳥貴族に自営業者が複数人で集まって、ワイワイ飲み会するでもなく各々が無言でデスクワークをする会をやったらもっと捗るのでは……!???

複数人で個人ワークをする「もくもく会」カルチャーが割と好きだったので個人的には違和感はなかったものの、さすがに鳥貴族でやるのはヤバすぎて引かれるかなと思いきや、周囲のクリエイティブ系の自営業者の方々が集結。ありがとう、酔狂の極みや……!!(ちなみになんだかんだで仕事の会なので、参加条件として一緒にがっつりお仕事をしたことがあって仕事ぶりを信頼している方、という裏のルール設定をしていました)

もし酒の誘惑に負けて普通の飲み会になってしまったら、罰ゲームとして絶対に達成しなそうなクラファンを支援して虚無感を味わう」というルールも地味に設定。

結果、大変はかどり有意義な会になり大満足。アルコール効果で事務作業への心理的ハードルが下がる上、目の前に人がいるぶん適度な緊張感が生まれてさらに作業に没入できました(正直、この集団ソロ貴族が5月で一番作業のパフォーマンスが高かった瞬間だった)。

また、普段見られない色んな自営業者の事務作業スタイルをお互いに観察できるのも勉強になりました。「紙、絶対許さない」というスタンスの「合同会社流動商店」代表の三文字昌也さんは、極限までペーパーレス化した経理スタイル。鳥貴族でiOSの最新機能による爆速経理デモンストレーションをしてくださりました。

「FLOATING ALPS合同会社」代表・ギャラリストの吉田山さんは企画系の作業をされていたのですが、他の人が持ち込んだ参考文献をみて、こちらもアイデアのヒントを頂けたり。

そして何がすごいって、「仕事が終わった瞬間にすでに打ち上げも完了している」という驚異の時間的なコスパの良さ。集団ソロ貴族、最高じゃないか……!???またやります。

鳥貴族テレワークの何が素晴らしいのか

テレワーク会場としての鳥貴族の素晴らしさを列挙させていただくと、

ちょうどいい薄さのアルコール(メガハイ)で頭をバグらせることが重要、面倒な事務作業がはかどる

前述の通り、ほどよく薄いアルコールで頭をバグらせることで、事務作業を面倒臭いと感じるハードルが限りなく下がり、仕事がはかどります
ちなみに同じような飲食チェーン店でも、サイゼだとワイン一発で眠くなってダメでした。まったく仕事ができない。

個人的には母国語以外のコミュニケーションも、酒を入れたほうが心理的ハードルが下がります。来月に予定している海外の国立美術館での展示準備における英語メールのやり取りの大半は、鳥貴族で行いました

高タンパクなフードメニューで、眠くならず頭が冴える

いわゆるノマドワークに使われやすいカフェのご飯ってだいたいパスタとか炭水化物が多いので、食後に眠くなってしまうパターンが多かったのですが、鳥貴族だと高タンパクな食事ができるからか、しっかり集中力が続きます。そもそも鶏むねに含まれている栄養素「イミダゾールペプチド」は脳疲労の回復に良いとのこと。

お1人用半個室カウンターが素晴らしい

鳥貴族テレワークにおいて圧倒的に素晴らしいのが、半個室のカウンター席。サイドががっちり壁に囲まれているので完全に一人の世界に入って集中できる、めくるめく酒飲みデスクワーカーのラビリンスです。

↑やはり、同類がいた

以前、アイドルのライブの開演待ちのファンぐらいの情熱で営業時間すぐの鳥貴族に駆け込んだところ、カウンターが全て予約とられててテンションがガタ落ちしたことがありました。ソロ貴族テレワークをされる方は、カウンター予約をするのをおすすめします

↑このあと、カウンターが予約済みでめちゃくちゃガッカリした日

Wi-FIも電源もある(ことが多い)

店舗によるのですが、鳥貴族はtorikizoku-wifiがギャンギャンに飛んでおり、またコンセントが使えることも多いです。
もはや、テレワークをもともと想定している店なのか?と疑ってしまうレベル。
(ただ、Wi-Fiは少々不安定なので、テザリングを使うことも多いですが、とにかくWi-Fiがあることで気が楽になる)

匿名性の担保された空間(確実に同業者に出会わない)

下手におしゃれだったり業界人・界隈御用達的な店に行くと、同業者がいたりすることもあって気まずいのですが、誰をも受け入れる敷居の低さがある鳥貴族がゆえ様々な属性の人が出入りしており、「まず知り合いや同業者に出会うことはないだろう」という絶対的な安心感により集中できる面は少なからずあります。

マジでどこにでもある

鳥貴族、本当にどこの駅にもある(渋谷に至っては10店舗ぐらいある)ので、鳥貴族で仕事をするのに慣れると、どこの街にも「安心できる慣れたオフィスができる」という状態にWeWorkもびっくりの多店舗展開。全国各地でホームが生まれる点も、チェーン店ならではで素晴らしいです。

渋谷の鳥貴族の多さが凄まじい。あなたのお近くにも、きっと鳥貴族が……

そんな素晴らしい鳥貴族。
先日は、トリキバーガーで仕事をしてから、生まれて初めて鳥貴族で普通に飲み会をしました。鳥貴族チェーンをハシゴというトリキフリークぶり。


今後も、トリキワークは続いていくことでしょう。個人的にこの5〜6月は繁忙期の疲労がたたって心身ともに絶不調だったのですが、鳥貴族のおかげで最低限の案件遂行を乗り切れたといっても過言ではありません。ありがとう鳥貴族。

みなさんも変わったテレワーク現場があればぜひ教えてください!!


※みなさん大人だから言わなくてもわかると思いますが、念のため一応補足

  • 酒に弱い方、酒で記憶をなくすことのある方はくれぐれもやらないようにお気をつけ下さい(なお、筆者はそれなりに酒が強く、いくらアルコールを摂取しても絶対に意識や記憶を失わないタイプです)

  • 酒に強い人も、作業中の飲酒量はセーブしましょう(私も普通の酔っていい飲み会だとジョッキ5杯とか平気でグビグビ飲みますが、作業中の飲酒量は最大2杯まで+あとはソフトドリンクのみ、といつもよりかなりセーブしてます)。逆に言うと、作業中の酒量をセーブできる自信がない人もやめたほうが良いです。意識が低いようで意外と自制心が必要……

  • 一般的なテレワークと同様+α普段より厳しめに、機密度の高い書類は扱わないようにしましょう(もともとオープンに公開すること前提の記事執筆や、自分の作品制作や自分の事業にしか関係ない地味な作業など。人に迷惑かけない自主企画や個人プロジェクトが最適です)。そういう意味では、会社員の方より自営業の方が向いてますし、もっと言うと重要な顧客情報や個人情報をあまり扱わない自由業のクリエイター系などの方が向いてます(がっつり個人情報を扱うようなお仕事されてる方は再現したら絶対にアカンやつ)。ご自分の業種やお仕事内容にあわせて判断し、ご利用は自己責任でお願いいいたします。自分の場合は元々シビアにコンプラを問われない&重要な部外秘データを所持しないアーティストという業種のため実施しています

  • ローカル作業にせず、なるべくクラウドへのセーブをおすすめします(一度だけ外付けHDD持っていったけど、水濡れが怖くて結局ほぼ出さなかった)また、普段からTime machineなどでのデータバックアップはマメにしておきましょう

  • トイレに行くときにはしっかりPC持参を忘れず……!(テレワークの基本しぐさは当然ここでも発動される)また大前提として、端末のパスコードロックなどの基本中の基本のセキュリティ対策はきちんと行っておきましょう

  • シラフになってからダブルチェックできるような作業を選びましょう。トリキワーク中に、公開・リリース・送信までやってしまうと後悔する可能性も大なので、「すぐに外に出ず、一旦寝かせられるような作業」が適切です

  • ご想像に難くないと思いますが、高度な思考力や精度が必要な作業はまったく向いてないのでやめておきましょう(コーディングとかはクソコード量産&バグ多発確定なのでご法度)。フワッと全体方針を捉えたり、ざっくりアイデアを出すような作業、あるいは退屈すぎてハゲそうになる単純作業なんかは向いてます

  • 普通の1人飲みと同等の範囲でちゃんと食べ物など注文しましょう(作業中だからといって、ジョッキ一杯だけでずっと粘るとかはお店の客単価的にさすがに迷惑なのでNG)

用法用量を守って、よいトリキワークを!


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市原えつこ(メディアアーティスト)

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市原えつこ(メディアアーティスト)
メディアアーティスト、妄想インベンター。弔いロボや喘ぐ大根、仮想通貨奉納祭など謎の発明品多数💡文化庁メディア芸術祭優秀賞、アルスエレクトロニカ栄誉賞、総務省異能など。 日本経済新聞COMEMOキーオピニオンリーダー http://etsuko-ichihara.com/