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ガソリンは高くしちゃった方が良いのか

自分ごとで言えば、ガソリンスタンドの料金表示を見るたびに、高くなったなーと感じるが、ほんとうはどうしたらいいんだろう。

ガソリン・電気・ガスの補助延長

ガソリンの値上げが止まらない。それに伴い、政府のガソリン費用の補助が続いている。

次の記事にもある通り、「支援の拡充・延長は家計や企業活動への影響を和らげるためだが価格を市場で調整するメカニズムを損なう。財政支出の膨張につながり、脱炭素にも逆行する」と、副作用も多い。

自分ごとで言うと、暑いから、いつもは歩いて行っているところも「クルマで」となることもある。クルマの中は太陽で暖められているので、乗り込んだらクーラーをがんがんつけることになる。脱炭素は、どこにいったんだ、と罪悪感に浸る

脱炭素、待ったなし

一方で、この連日の暑さは、私たちの毎日のエネルギー使いすぎの結果である。これほど、明らかに地球が沸騰してきているのに、脱炭素へのギアが入らないのは、人間の弱さか。

次の記事には、「気象庁は今夏の日本の平均気温が1898年の統計開始以降で最高となる見込みも明らかにした」とある。

なんとも残念なのは、ガソリン補助継続と、脱炭素政策が、同じ目標を共有できていないことだ。脱炭素視点では、「ガソリン費用の高騰は好機」のはずだ。これを機会に、脱ガソリンの方向性を打ち出してもいいくらいだった。

脱炭素の行動経済学

次の記事は、「行動経済学のポイント」を教えてくれる。具体的には、『人間は一般的には、同じ金額であったとしても、「得られたうれしさ(満足)」よりも「失った悲しさ(不満)」を大きく感じる傾向にある』と言う。

つまり、せっかく血税投入してリッターあたり10円のガソリン値引きをしても、その嬉しさは少ない。一方で、10円値上がりすると、ガソリンを使うのをすごく我慢する可能性が高い、ということである。

ガソリンはどんどん値上げするに任せ、ライフラインに関わる用途があれば、そちらに補助金を出せばいい。電気代もどんどん値上げするに任せ、困窮者には別途支援する。

そうすることで、「温暖化が進んでいるので、ガソリン、電気、ガスに関わるもの、すべてが値上がりしていく」という因果関係を体感可能にすることである。

ガソリン値上げは苦しい。でも、その苦しみを味わうしか、私たちは本気で変わっていけない

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