1万5000人待ち、キリンが月額制ビールを始めた理由

ビール市場は縮小傾向にあり、さらに消費者の趣向が多様化する中で、マス広告を主体とした新規獲得の費用対効果が悪化しています。

そこで、一度購入して頂いたお客さまとの関係性を重視する活動を行い、生涯にできるだけ多くの商品やサービスの販売を目指す企業が増えています。一般的に、新規顧客獲得は既存顧客の再購入より5倍の費用がかかること言われています。

キリンの新たな取り組みは、まさに既存顧客との長期的な関係性を目指した、月額制のECサービス「サブスクリプション型コマース」です。

家庭用ビールサーバーを貸し出し、中身のビールは工場から生ビールを直送します。家庭でレストラン感覚の新鮮な生ビールが飲めるのは、消費者にとって大きな価値になるため、順番待ちが発生するのにも頷けます。

このサブスクリプション型のモデルがメーカーにとって大きな意味を持つのは、これまでつながれなかった消費者とつながることができ、多様な趣向性が理解できるようになることです。さらにデジタルサービスを組み合わせれば、一人ひとりの行動パターンも把握でき、より満足度の高い商品開発やサービス提供が可能となります。

多くのメーカーが、サブスクリプション型の取り組みを始めることが予想されます。

https://trend.nikkeibp.co.jp/atcl/contents/feature/00055/00001/

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