シェアードワールド事例

先にご紹介したシェアードワールド()の事例について、いくつか拾ってみました。

https://comemo.io/entries/7282

僕が事業を考える上で、いつも大切にしている世界観設計は、さまにこのシェアードワールドの考え方に似ていると思いました。世界を大きく変革させる人の動きが、未来に向かって一万歩進むと喩えるなら、そうした一人の一万歩も大切ですが、一方で一万人の一歩ずつも大切、と考えています。カンブリアナイトをはじめとする僕の活動の根底には、世界観を共有し、それぞれの人が、それぞれの立場からサービスを作っていくという営みを生み出したいという想いがあります。世界観を共有する一万人が、一歩ずつ踏み出すことで、大きなうねりを生み出すことができるのではないか、と考えています。

https://www.facebook.com/groups/cambriannight/

a) Star Wars Uncut () 

http://www.starwarsuncut.com/empire

スターウォーズエピソード 5 のシーンが 15 秒でカットされており、参加者はそのシーンのリ メイクを、映画やアニメなどのかたちで作り、 サイトに投稿することができる。以下がオリジ ナルと、それに基づくリメイクの様子。

b) Torn World () 

http://www.tornworld.net/

物語の設定や背景、登場人物、地図があらかじめ与えられた状態で、その後の展開を参加者同士が議論しながら、執筆していく。物語の展開を書くだけでなく、登場人物の描写をした作 品や、物語に関する詩も創作する場が用意されており、参加者は自身の作品を売ることもでき る。

c) Cathy’s book If Found Call (650) 266-8233 () 

http://www.cathysbook.com/

主人公である Cathy が彼氏に振られた後、その理由を探る物語。本ではあるが、本に登場する 電話番号に読者がコメントを残すことや、公式ブログにストーリーの展開の推測を読者が投稿 すること、youtube に関連動画をアップロードすることができる。

d) Bar Karma () 

https://en.wikipedia.org/wiki/Bar_Karma

アメリカのテレビドラマであり、オンラインを通して、視聴者が自身のアイデアを投稿できる。 最終的に、制作スタッフによって、いい案は実際に新たなエピソードを作る際に使用される。 物語の転換は、基本的に登場人物が、Bar Karma にたどり着くと、現在の自分の行動の行く末 を見ることができ、それを見て現在の行動を改めるようになるというものだ。参加者(視聴者) は、Storymaker というツールを使って、ドラマのシーンに対する自分のアイデアを共有してい る。Storymaker とは、動画の展開を画像で表現できるツール。 (https://www.behance.net/gallery/18190969/Storymaker-Crowd-sourced-Television-App)

e) World of depleted (

http://www.worldofdepleted.com/about/whatisdepleted)

参加者は用意された筋書き(この世の終わりの世界)に基づき、自分で映画を製作して、サイトに 投稿できる。優秀な映画と管理側に認められた映画は、”Canon” (基準)として認められる。 こ の Share Story Community は個人の映画制作者を増やすことを目的に行われているため、機 材やストーリー、構成に関して製作者に対するアドバイスを行ったり、Shared Story Community のメンバーが自分の作品を自分の権利として報酬を得られるような権利保護の仕 組みを弁護士とともに進めたりしているという点で革新的なもの。

f) Grantville Gazette ()

https://grantvillegazette.com/wp/

アメリカの歴史 SF 作家エリック・フリントが 2000 年に出版した「1632」のストーリーを基に、 ファンが執筆した短編作品が、プロによって編集され、まとめられたひと月おきに出版される 雑誌。詳しい、ストーリーの内容は、先述の通り。

g) The hunted () 

http://www.thehunted.tv/contest/index.html

様々な攻撃が効かないバンパイアを敵に戦うストーリー。(剣がバンパイアに攻撃できる唯一の 武器) 参加者は、バンパイアに関する情報 (弱みや強み) に沿って、バンパイアと戦う映画を自 分で製作して、youtube にアップすることができる。youtube にアップした後、そのリンクを The huntedの管理人に送ると、コンテストに参加できる。(コンテストは定期的に行われる。) コンテストでは、ハリウッド映画関係者(ディレクターやスタント、プロデューサーなど)によって、作品のクオリティと youtube での閲覧数を鑑みて、順位がつけられ、1 位を獲得すると、 賞金が与えられる。

h) Runes of gallidon () 

http://www.runesofgallidon.com/

登場人物や世界観が与えられ、参加者が自分でストーリーを作ることができる。参加の形は、 作品を執筆・投稿するだけでなく、ポスターや T シャツを製作販売したりすることができる。(現 在は、サイトが閉鎖している。)

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