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イノベーションを起こすために最も大事なこと。

皆さんこんにちは、澤です。

前回の記事も、とてもたくさんの方に読んでいただいてうれしいです!

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さて、今回のテーマは、「起業家」です。

まずはこの記事。

この手の話題って、ときどきメディアで見かけますね。
「日本からスティーブ・ジョブズを!」とか「日本版ビル・ゲイツはなぜ生まれない?」とか。

ボク自身も、スタートアップの支援や起業家育成のサポートなどをしている立場なので、かなり当事者意識を持っているつもりです。
そして、武蔵野大学のアントレプレナーシップ学部の教員も担っているので、「世界に通用する起業かを生み出すこと」は、もはや自分のミッションにもなっています。

だからこそ感じる「難しさ」もあります。
というのも、「起業家は作ろうと思って出来上がる者ではない」というジレンマがあるからです。

シリコンバレーの友人が、「投資家が「投資をしないと決める条件」ってのがあるんだよ」と教えてくれました。

「He/She is not enough crazy」(=彼/彼女は十分に狂ってない)

これなんだそうです。
つまり、本当に投資するだけの価値をもつ起業家は、相当頭がイカれてないとダメよね、ということなんだそうです。
確かに、前述の記事に出てくるイーロン・マスクさんは、明らかに頭がおかしい(笑)
これはもちろん、最上級の賞賛です。
まともな人があのレベルのことをやるのは、ちょっと無理でしょうね。

どんな荒唐無稽なアイディアも、マスクさんレベルになると「選択肢の一つ」になってしまうのではないかなと思います。

ボクはいろいろな会社の顧問をやらせていただいたり、新規事業に関するお手伝いをさせてもらったりしております。
その中でついつい気になってしまうことが、「過去の延長線上で物事を考えすぎている」という実態です。

例えば、新規事業担当者のビジネスピッチの内容が、業務改善レベルのものであることが多かったりします。
「イノベーションを生み出す」ことをミッションにしているはずなのに、なぜか既存事業の効率化や生産性向上などのレベルにとどまっているように感じます。
この根本原因は、「アイディアの最終承認者が社内の役員」であることであると仮説を立てています。

日本の伝統的な大企業の役員は、転職経験が全くなかったり、新規事業開発の経験がなかったりする場合が多いようです。
そうなると、どうしてもアイディアを測る物差しに偏りが出やすくなってしまいます。
あるいは、過去の輝かしい実績が評価されて昇格した役員の場合、現場に近い社員から新しいアイディアをぶつけるのが「怖い」と感じる場合もあるようです。

組織の上限関係を「恐怖」によって支えている会社は少なくありません。(ボクのところにもよくそんな相談が寄せられます)
そんな組織では、イノベーションが自然発生することは期待できないでしょう。
面白いことを思いついたとしても、それを安心して共有できない環境では、イノベーションは起こしにくいですよね。

また、恐怖を下敷きにして「イノベーションを起こせ!」と言われても、失敗のリスクを冒してまで何かを実行に移す人は少ないように思います。

イノベーティブなアイディアを実行に移すために必要なのは、常識的な振る舞いや一般的な知識ではなく、「頭のネジが飛んでいること」だと思います。
そういう人たちを増やしたいと思うのであれば、「ある程度は放っておく」というマインドセットがマネジメント層以上には必要ではなかろうかと思います。

放っておくのって、実は勇気と忍耐力が求められたりするものですが、裏を返せば「何もしなくてもいい」という考え方もできます。
イノベーションを起こしたいのであれば、「邪魔しないこと」が最も重要ではないかと思います。

マネジメント職の人は「いかに邪魔しないか」を意識してください。
邪魔さえしなければ、のびのびと活躍するメンバーが出てくるかもしれません。
ちょっとの時間、「待つ楽しみ」を味わうのも一興でしょう。
参考図書も載せときますね。

邪魔なマネジメントに悩まされてる人は「こっそりやる」という手があります。
もしくはいっそのこと「邪魔しないでくれ」と伝えてみるのはいかがでしょうか。(言い方は各自工夫してくださいw)
いい子でいてもイノベーションなんて起こせません。

ちょっとグレないと、ですね!


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