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「出戻り社員が活躍する3つの理由」と「企業がやるべき3つのこと」

リモートワークや複業など様々な新しい働き方について取り組む企業や人が増えています。そのような中、日経COMEMOで #出戻り社員に期待すること  というテーマで記事の募集企画があったので、本日は出戻り社員について考えてみたいと思います。

少し以前から出戻り社員に関しての記事も目にするようになり、"起業や出産・育児で離れた社員の「出戻り」を促す動きが活発になっている。"と言われています。

出戻り社員が活躍する3つの理由

出戻り社員とは、一度企業を離れた後に、再びその会社に戻ってきた社員のことを意味しますが、私の前職のAmazonでも、現在のPeatixでも多くの出戻り社員がおり、皆活躍しております。また出戻り社員の方々が活躍しているという話は様々な企業からも聞きます。
なぜ出戻り社員は活躍するのか、その理由を3つのポイントから考えてみたいと思います。

1. カルチャーフィット
大きな要素としてあるのは、組織に対してのカルチャーフィットだと思います。一度その企業に勤めた経験がある人は当然その企業のカルチャーをよく理解しています。様々な理由で一度離れたとしても、企業カルチャーが合わなかったことが理由で離れた場合には、おそらく戻って来ることはないでしょう。そういう意味でも出戻り社員の方はその企業カルチャーに対しては理解し、フィットがあるケースが多いのではないでしょうか。

2. 新しい視点
2つ目の要素として、出戻り社員の方は一度その企業、サービスの長所、短所など内実をしっかりと把握しています。企業を離れた後、転職し他の企業に勤めた後に戻って来る場合、転職先の企業で得た考え方、視点で再度その企業の特徴やチャレンジ、そしてその解決方法を考えることが出来ます。一度離れることで、近視眼的になっている考えをリセットし、新たな視点で企業やサービスを見れるということは、とても重要な要素だと思います。

3. 新しい経験
3つ目の要素は、2つ目と被る部分もありますが、企業を離れている間にその社員の方が得た新しい経験だと思います。離れている間に社員の方が得る経験は子育て、留学、起業、転職など様々だと思います。そして、その間に得る経験はその企業に居続け場合には得難い新しいチャレンジであることが多く、ある種新しい知識・ナレッジを携えた状態になるので、企業にとって既存のメンバーだけでは成し遂げにくいプロジェクトを進めたり、企業が次のステージに進む上で重要な要素となるのです。

出戻り社員に関しての記事を読むと多くは「即戦力」であることについて書かれています。もちろん業務を理解しているという意味で、立ち上がりのスピードなどは全く新しく入社する人よりはかなり早く、現場で動き出せるスピードが早いのも事実です。ただ、私個人としては、上記の3つのポイントこそが出戻り社員が活躍する要素であり、期待すべきポイントなのではないかと考えています。

出戻れる環境のためにやるべき3つのこと

では、ただ待っていて一度離れた社員が戻って来てくれるでしょうか?出戻ってもらうためには、企業側に求められる重要な考え、動きがいくつかあります。

1. 卒業を良しとするカルチャー
まず大切なのは、その企業を卒業する(離職する)ことを応援するカルチャーです。もちろん様々な理由があると思うので、時に本人と良く話をし、結果残ってもらうケースもあると思いますが、基本的には社員が新しいチャレンジをしたいなどの理由で企業を離れることを決意した時には、その意志を尊重し、応援する姿勢が大切です。卒業することに対してネガティブな感情がある組織においては、一度離れた人に対してもネガティブな感情を持ちやすく、戻って来づらい環境になってしまいます。卒業を決めた社員に対しては応援し、そのことを他の社員に対してもしっかりと伝え、皆で送り出してあげるカルチャーが大切なのです。

2. 退社前インタビューの実施
社員がその企業を離れる時は、その社員に退社前インタビューを実施することをオススメします。退社前インタビューでは、その社員が感じている企業の問題点や、良い部分など、その企業に対しての考えをじっくりとヒアリングします。例えばですが、「この部分が改善されたら、戻っても良いと思える部分はありますか?」という質問をすることでその社員が感じている企業に対しての課題感を知ることが出来ます。また、退社前インタビューは直属の上司ではなく、出来れば他の部署の人にお願いし実施するのが良いでしょう。インタビューするのが直属の上司だった場合、本音で話しづらくその社員が抱えていた課題感を聞き出せないリスクが高くなるのです。

3. 卒業後の定期的なコンタクト
社員が企業を離れたあとは、定期的にコンタクトを取りお互いの近況をシェア出来る状況であることが望ましいです。相手の状況を知ることももちろんですが、(伝えられる範囲で)企業側の変化やビジネスの状況を伝える機会を持つことで社員が多少はその企業の状況を把握することとなり、完全に離れている状況ではなくなることに意味があります。この定期的なコンタクトにより、戻って来て欲しい社員が再び転職・復職に動くタイミングが分かったり、こちらが採用を開始する際にそのことを伝える機会も持ちやすくなり、出戻り確率を上げることができるのです。

出戻ってもらう前に確認すべき重要なこと

一度企業を離れた社員に戻って来てもらう上で、確認すべき重要なことが1つあります。
その社員が前回その企業を離れる時に実施した退社前インタビューを見直しましょう。そして、そのインタビューにて聞いている企業に対して感じていた課題感が確認が大切になります。「この部分が改善されたら、戻っても良いと思える部分はありますか?」と聞いている場合、その社員が話した「この部分」は離れている間にどれくらい改善されたかを確認し、その社員に対して状況を正直に伝えることが大切です。100%改善された場合には非常にポジティブなメッセージになるでしょう。100%までいかなくとも60%は改善されたということであれば、課題に対し企業が取り組んでいる姿勢を伝えることが出来ます。逆にその課題に対し全く手付かずだった場合には、まだ課題解決に取り組めていない旨、その理由、これからどうしていくのかをしっかりと伝えましょう。社員が以前持っていた課題感に対しての変化の共有は、出戻り後に期待値に対してのギャップを生まないためにとても大切です。


一度離れた社員が、再び自分たちの会社を選んでくれ、一緒に働けることは大きな喜びですし、ビジネスを成長させていく上でも大きな推進力になります。ただ、何もしないで待っているだけでは社員は戻って来てくれません。私たちPeatixもまだまだ多くのチャレンジがあるので大きなことは言えないですが、社員が戻って来やすい環境、取り組みなどを日々考え動いていくことがとても大切だと思います。

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運営に関わるコミュニティ:イベントサロン、コミュコレ!、Founders Night Marunouchi、コミュつく!など。 著書に「ファンを育み事業を成長させる「コミュニティ」づくりの教科書」 https://www.amazon.co.jp/dp/4478110549/