身の丈にあった戦略ををつくり_身の程をわきまえて実行する_

身の丈にあった戦略ををつくり、身の程をわきまえて実行する。

自分たちが分かる事業を、やたら広げずに、
愚直に、真面目に
自分たちの頭できちんと考え抜き、
情熱をもって取り組んでいる企業

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日本の優秀企業研究―企業経営の原点 6つの条件」という本を年末に読んでいて、その中で紹介されていた言葉です。

昨日にグローバルニッチトップ企業100選にも選ばれている「シマノ」のマーケティングトレース記事をイケダさんが書かれていました。

優良企業の特徴とは何か?

ニッチ市場を見つけて成功する企業の特徴として下記3つが上げられていました。

1. 事業領域は狭く深く
2. 新規事業は既存事業のシナジーありき
3. ブームにのらない

企業経営の原点 6つの条件

ちょうど、日本の優秀企業研究―企業経営の原点 6つの条件で書かれている、持続的に成長する会社に共通する6つの視点とも共通していて、的を得ているなと感じました。

❶分からないことは分けること
❷自分の頭で考えて考えて考え抜くこと
❸客観的に眺め不合理な点を見つけられること
❹危機をもって企業のチャンスに転化すること
❺身の丈に合った成長を図り、事業リスクを直視すること
❻世のため、人のためという自発性の企業文化を埋め込んでいること

2019年を振り返ると、経営層が戦略を見誤ってしまい業績が落ち込みケースが注目を集めました。

・いきなりステーキは拡大路線に入り路頭に迷っています。
・WeWorkも急拡大のアクセルを踏みすぎて内部統制が追いつきませんでした。

このような、急ぎすぎて、拡大しすぎて事業がうまくいかなくなるケースgが出てくるのは2019年に限ったことではないかもしれません。

マーケティングトレースを実践していても、成果を出している企業は、戦略の軸となる理念やビジョンが一本通っている。
そして、拡大よりも、社会や顧客価値を優先順位高くおいているなと感じています。

ということで、2020年は戦略を描く上で、この言葉を携えておきたいと思います。

身の丈にあった戦略をつくり、身の程をわきまえて実行する。

資本主義の本質を考えること

話は変わりますが、日経新聞の元旦特集は「逆境の資本主義」でした。

マネーゲームに飲み込まれて、自分たちが大切にしたいことを見失わないようにしたいですね。

資本主義は、アダムスミスが国富論で論じた「人間が利己心(=私利)にもとづいて自己利益を追求すれば、『見えざる手』に導かれて自然調和が図られ、社会全体の利益が達成される」が切り取られます。

でもアダムスミスが伝えたかったことは、自己利益の追求が社会の最適化を生むという部分ではなく、人の道徳、他者への共感とのバランスが重要だということ。

道徳感情論という国富論の前に書かれた名著があり、ここに立ち返って資本主義の本質を考えていきたいところです。

本日の日報は以上です。