エネルギー基本計画を読み解く
先日閣議決定された「第五次エネルギー基本計画」。電力もガスも、自由化され市場に任されたのに政府が「基本計画」を定める意味からして考える必要があると思うのですが、日本のメディアではそうした声はほとんど聞いたことがありません。自由化したのを忘れちゃったのか、相変わらずお上に決めてもらうのが当然というモードなのか。。? エネルギーは国の安全保障そのものでもあり、政府が方針を明確にすべきことは論を俟たないのですが、自由化との整合性を問う声が全く聞こえてこないというのもなんだか不思議です。
自由化した以上、政府は複数の施策(例えば環境対策を進めるために低炭素であることに価値をつけたり、安定供給を確保するために設備のkWに対して価値をつけたり)を駆使して、描いたビジョンに近づけていくという非常に難しいかじ取りを迫られるわけです。どうやって達成するのか、させるのか。政府の本気度を問うのはこれからだといえるでしょう。
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