【「データの世紀」取材班から意見募集】故人の人格をAIで再現する技術が進化しています
日経の連載企画「データの世紀」のデスクの植松正史です。COMEMOの読者のみなさんに、データエコノミーに関する様々なご意見をうかがう取り組みの第2弾です。今回のテーマは、「故人の人格をAIが再現する」という新技術についてです。
例えば日本では、数年前から故人と期間限定で語り合うことができる技術を披露する取り組みが始まっています。
海外でも、米シリコンバレーの複数のスタートアップなどが、亡くなった恋人や友人の人格をAIで再現する取り組みに挑戦しています。具体的な内容は現在、「データの世紀」の取材班が取材を進めているところですが、故人が残したメールや会話の記録、音声や映像など様々なデータをAIに学習させ、その人の「人格」を再構成する仕組みのようです。
故人と交信して予言や助言をするといわれる青森県のイタコのように、亡くなった人と交流するというのは、人間が長く追い求めてきた願いのひとつでもあります。もしAIを使ったテクノロジーで実現できるなら、夢の技術といえるのかもしれません。
使い道はいろいろありそうです。久しぶりに会話の相手になってもらったら嬉しいかもしれません。遺産分配で「本人」の意見を聞いたり、会社の後輩に仕事上の助言をもらったりするなど実利的な利用法も考えられます。
あるいは同じ技術を使えば、故人ではなく、自分自身の人格をAIで再現して「もうひとりの自分」を作ることも可能ということになります。自分が死んでしまった後も人格はずっと生き永らえ、様々な判断を下すことができるということです。
まるでSFのような話ですが、一方で「AIが本当に人格を再現できるのか」「倫理的に許されるのか」という疑問もわきます。
そこで、みなさんからご意見を募集します!
・AIによる故人の人格の再現という技術が利用できるなら、あなたは利用しますか。利用するならば、どんなことに使いたいと思いますか。利用しないならば、その理由はなぜですか。
・自分の人格をAIで再現し「もうひとりの自分」を作る技術は、利用したいと思いますか。利用したいなら何に使うのか、利用したくないならば、その理由を教えて下さい。
noteに「#COMEMO」「#データの世紀」「#AIで人格再現」をつけて、みなさんのご意見を投稿してください。いただいたご意見の一部は日本経済新聞朝刊「データの世紀」などでご紹介します。