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中国シェアエコノミーが値上げブーム。シェアエコノミー市場は今後も魅力的?

中国でシェアサービスが日本以上に進んでいることは説明不要かと思います。例えば、以前に移動式充電器のシェアサービスを紹介したこともありましたね↓

■シェアの値上げが相次いでいる

いつも愛用しているティファニー色のシェアバイクですが、最近北京はすっかり寒くなりました(先日初雪まで降りました)のでそんなに頻繁に使ってませんでした。でこの前久しぶりに使ったら、まさかの値上げでショック。

気づいたら今年に入ってからシェア充電器やシェアバイクなどいわゆる中国のシェアエコノミーがすでに何回も値上げしてました。

シェアバイクの場合、3月にブルーゴーゴー、4月にモバイク北京とハローバイク北京、7月にモバイク上海広州など。そして11月にはついに青桔(DIDIのシェアバイク)までも値上げしました。

利用時間1時間で1元の料金(最初)
→30分で1元
→15分で1元
→15分で1.5元(今ここ)

バスは1元なのに。。しかも自力で漕いで疲れる上に寒いし高いって地獄。信号の多いエリアで使うと簡単に15分超えですよ。(まーそれでも東京の赤いシェア自転車より安いけどね、あんな高いの乗る人いるんですか?)

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そして自転車だけではなく、シェア充電器も値上げしました。気づいたら1時間1元から2元に。記事やSNSの投稿によると、人混みが多くてニーズの多いところでは1時間3元のもあるみたいです。高いな、豚肉より値上げしてるじゃん↓

■シェアエコノミーのビジネスはまだチャンスあるのか?

この値上げブームの襲来はデポジットの運営と利用料金での運営を維持するのが難しくなったのか、芝麻信用などの興信サービスを利用してデポジットなしの利用が増えてビジネスモデルが支えられなくなったか、またはユーザーが習慣化してきたから投資側もそろそろ収穫しようとしてるか。

たくさんの理由が複合されて値上げされてるようです。でもユーザーから見たら手軽ではなくなってきた、利用には支障が出ます。

メディアの取材では、いわゆる刚需(値段が多少変わっても需要が変わらないこと)ユーザーへの影響は大きくないと強気の見方をしています。値上げに合わせて月間利用会員プランをリリースしてきました。1カ月20元で、通勤で利用する場合はずっとお得になるそうです。

まあよくある戦略でついつい契約しちゃいそうなのですが、なんとなく歩きたい日や、天候が悪い日、または使いたい時どこにもバイクがない場合(特に通勤時間)は、利用回数ごと払うのとどっちが安いか非常に微妙ですね。(大した金額でもないのですが、僕ケチなので。。)

国家情報センターが公開した「中国シェアエコノミー発展年度報告(2019)」によると、2018年中国のシェアエコノミーの取引規模は29420億元で前年比の41.6%増を実現しました。市場構造からみると、生活サービス、生産、交通は最も規模の大きいジャンルで市場規模はそれぞれ15894億元、8236億元、2478億元とのこと。やっぱり凄い魅力的な市場であることは間違いなさそうです。

値上げブームのあとに、市場はどんな反応をするのか。これからも注目してnoteでお伝えしたいと思います。

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(参考資料)


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