物流2024年問題に直面し加速する自動化の流れ
こんにちは、電脳コラムニストの村上です。
どの業界においても人手不足という声が聞こえてきます。本コラムでも度々触れている介護の担い手不足が本格化する2025年問題もそうですし、最低賃金アップの議論もこの問題への対応策の一つです。今年から始まった新たな規制強化に、トラック運転手の時間外労働制限があります。いわゆる、物流2024年問題と言われていますが、特に長距離トラックに影響を与えると見込まれており、各社とも運行間隔を減らすなどの対応を迫られています。
このような流れの中で、テクノロジーによってこの問題を解決しようという取り組みも加速しています。その中でも高速道路における自動運転の実現は様々な可能性を秘めるソリューションでしょう。
自動運転に移行することで、複数のトラックを近距離等間隔で隊列運行するようなことも可能になります。一部シミュレーションによると、空気抵抗が減ることで温暖化ガスが5.1%削減できるという研究もあり(香港理工大学)、運転手不足と環境負荷の問題に対応できそうです。
世界的にも研究開発が盛んな分野のため、革新的な技術・ソリューションはグローバルで活用されることでしょう。AI投資を大胆に行っているソフトバンクグループは、関連特許の4割以上が物流関連と言われています。
完全自動倉庫と幹線道路間をつなぐ自動運転トラックが接続されれば、今後の需要増と人手不足とのギャップを埋める強力な手段となりそうです。
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タイトル画像提供:imageteam / PIXTA(ピクスタ)