本当に戦えますか?

 この問題を議論する際、「意外にメイ政権は持つのではないか」、「いや、短命に終わるはずだ」といったメイ政権の持続可否に論点が集まりやすいように見受けられますが、それはポイントレスです。メイの退陣有無が重要なのではなく、これから対EU(≒欧州委員会)で真剣勝負をしようという時に、政権の寿命や頑健性ばかりが論点になる時点で離脱交渉も通商交渉も上手くいきようが無いでしょう?という話です。対峙するEUは英国を「見せしめ」とすることに余念が無い中で、痛い目を見ることになると思います。

話はやや逸れますが、それを見てポンド相場は恐らく軟化を続けるでしょう。これを相殺すべくBOEは利上げを敢行すると思いますが、やればやるほど地力が削がれていく筈です。このような展開まで見据えてしまうと、やはりあの総選挙は「要らぬギャンブル」だったように思ってしまいます。負けた場合に失うものが多過ぎる賭けは悪手です。

http://www.asahi.com/articles/ASK723RX3K72UHBI006.html

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