昭和に生まれ、平成に育った未婚人口。令和はどうか?
「令和生まれの世代は、未婚率100%で超ソロ社会の始まりだ!」
…というツイートが回ってきて話題になりました。もちろん、これはネタツイートです。令和になってからまだ4日しかたっていません。生まれたばかりの赤ちゃんが結婚するはずないのですから。
ですが、そうは言っても平成生まれの未婚率もかなり高いものです。
2015年の国勢調査をベースに、0歳~29歳までの累計の配偶関係を調べるとも未婚率は91%になります。平成生まれのたった9%しか結婚していないという計算になります。
但し、通常は未婚率に0歳~14歳を合算しません。15歳未満の人口1595万人を除いて計算したとしても、未婚率は83%になります。平成生まれの有配偶率はわずか12%です。
もっとも平成生まれのうちの半数は15歳未満なので、当然と言えば当然かもしれませんが…。
※国勢調査は2015年時点の集計なので、厳密には平成生まれだけを抽出した数字にはなっていません。
では、昭和生まれの人たちと比較するとどうなるでしょう?
昭和は長いので、戦後と戦前とに分けて考えます。2015年国勢調査段階で70歳未満を戦後生まれ、70歳以上を戦前生まれと便宜上分類しました。
結果はこちらです。
戦後生まれの有配偶人口が圧倒的に多いのは明らかですが、驚くべきなのは、平成生まれの未婚人口1530万人と戦後生まれの未婚人口1300万人がそれほど変わらないということです。別の言い方をすれば、15-29歳の未婚人口と30-69歳の未婚人口はほぼ一緒ということです。晩婚化・生涯未婚化が昭和→平成という時代において、いかに進行していったのかがおわかりになるでしょう。
そして、今後は黄色い部分(離別死別による独身者)がますます増加します。現在でもすでに1500万人以上存在します。
令和という時代は、「未婚の独身」と「配偶者と離死別した独身」のふたつのソロによって占められる社会になるのです。