コロナ前後で生まれた購買意欲の変化について個人的な所感
外出自粛の生活も長くなってきましたね。皆さん本当にお疲れさまです。
生活様式の変化に伴い、購買行動も気付けばかなり変わった気がしており、自分の備忘録としてメモしてみます(あくまで自己観察であり、統計的な分析ではないのであしからず)
外出しないと金が減りにくい
これは周りでもすごく聞くのですが、「何に使ったんだっけ……」みたいな無意識の出費が減りました。割と買い物した自覚のあった月にビビりながらクレカの引き落とし額を見て「あれっ、そうでもない」となったり。
リアル店舗に行かない代わりにネットショッピングでは物欲が爆発しているのですが、ネットでものを買うときはレビューを見まくったり類似製品を比較検討しまくったり一旦カートに入れて寝かせて後から冷静に判断しやすいので、「なんでこれ買ってもうたんや」みたいなことが減りました。外出自粛で検討時間はたっぷりありますし、、、
今思えば、意外とリアル買い物は無駄遣いしやすい仕組みだったんだなと、、(肉体の疲労で『ええい、これでいいや』と判断力が鈍ったり、店員さんにすすめられて勢いで買ってしまったり、目の前にある商品を『これを逃すと次いつ出会えるか』と一期一会的に即購入してしまったり……)
斎藤環先生の、「臨場性は暴力である」というテーゼを実感する日常の具体例のひとつでもあります。このnoteはマジで名作……
ほしい服の嗜好が変わった
「社会人としてのTPO」より、自己満足と着心地などの快適さが優先になりました。服がもつ意味が、社会的なものからよりプライベートで個人的なものに変わってきたような感覚があります。
日経MJが全国の消費者1000人に調査をしたところ、「今後支出を減らしたいもの」の上位に「普段使いの衣料・ファッション」(27.1%)が入っているそう。
たしかに自粛期間に入ってから服が買いたいモチベーション自体が平時よりは確実に下がってますが(この2ヶ月間、服は一切買ってなかった)、生活様式自体がガラッと変わり長期化してきたので、そろそろ逆にこれまでに買わなかった/社会人として人の目をして買えなかったタイプの服がほしくなっている自分もいます……。
オンラインMTG映え、マスク映え
人とオンラインで会話することが増えているので、全身というより顔周りの装飾が重要になってきました。カメラにうつるトップスの方は華やかなもの(レフ板効果がある白とか)、ボトムスはなるべく楽で涼しいものがほしくなっています。見た目重視で着心地が悪い&ぴちっとタイトなスカートとかはあまり履かなくなりました。
知人のファッションブランド、ポップアップショップが中止になり軒並み売上が落ちているそうなのですが、苦肉の策ではじめたマスク製造が大当たりしているケースを散見します。私も緊急事態宣言中に購入した唯一のファッションアイテムがデザイン性のあるマスクでした。
化粧品も、マスク着用が前提なので、化粧するパーツとしないパーツがはっきり分かれるように。外出時はアイブロウとアイメイクしかしないようになったので、買い足すアイテムが「目から上」に限定されるように。
逆にリップとかは塗ってもマスクにべったり色うつりするだけなので、外出時はあまりしっかり塗らないようになりました。
デジタルデバイス、調理器具、インテリアの購買意欲が上昇
仕事のテレワーク化・オンライン化に伴い通信速度やバッテリ持ち、カメラのクオリティが大事になってきているので、デバイス関連への物欲が上昇。
もともと廉価なiPhone SE 2を買おうと検討していたのですが、カメラ品質を重視した結果iPhone 11 Proに化けました(仕事のための自己投資である、と言い訳がしやすくなっている……)
また、居酒屋で晩酌したりカフェでコーヒー飲むのが日々の楽しみだったのですが、それもある程度差し控えないといけないので、自分の嗜好品を自分で生成するためのややマニアックな調理器具が揃ってきました。今気になっているのは炭酸水メーカーです、自宅で無限に炭酸水を飲みたい……
平時だと忙しさにかまけて野放しにしていた部屋も、今では決して逃げられぬ根城となったため、「本当はどんな部屋にしたいんだっけ」と向き合うことになり、インテリアへの課金も増えてきています。旅行や外出に使わなくなった余剰資金がインテリアに化けている感があります。
以上、都内在住フリーランス女性(子供なし)の自己観察の事例でした。
緊急事態宣言が解除されましたが、しばらくまだまだ外出自粛トレンドは続くことが予想されます。
自分の中に生まれた購買意欲の矛先の変化に地味に驚きつつ、制約のある生活を楽しんでいこうと思います。
いま、皆さんが何がほしいのか、購買行動がどのように変わったのかも気になるので、ぜひ教えて下さい!