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「小売とITの相性の悪さは異常」の間を仕事にしています。

KATALOKooo(カタロクー)の翠川です。中小規模のブランドや作家さんがオンラインを中心に販路を広げるお手伝いを事業にしています。事業にしています、といいながら、それだけでなく色々な仕事をしているため、何屋として何をしているのか、なかなか伝わりづらいです。性質から何をやっても「翠川は熱量ビジネス」といわれて専門性は特にないものと思ってやってきましたが、最近そこそこ専門になってきた気がするので私の仕事紹介としてまとめておこうと思います。

私のベースは、

①小売店での現場と販促企画の経験がある
②ブランドのWeb・SNS運用の経験がある
③モノをつくる才能のある人が好きすぎる
④オンラインの事業をやっている

です。個人でなく会社単位でいうと、

⑤空間デザインの企画や設計をディレクションできる(夫が)

が加わります。

どうしてこうなったかというあたりの話は、長くなるので割愛します(一部noteに投稿してあったり、取材でお話させていただいたりしています:日経スタイル クリエイターは売るのが苦手 簡単物販サイトが後押し)が、概ねこういうことになります。

それで、上記の経験を組み合わせて、「どういう仕事が来るか」+「事業としてやるか」というと、

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A.ブランド・作家を with オンラインで販路拡大
具体的には、KATALOKooo のシステムとチーム全体でやっていることです。2017年のサービスローンチからあっという間に3年。関わる出店者は150組超えました。こちらのブランド・作家さんと何かしたい、というお声もちょくちょくいただくようになりました。

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B.小売店を with オンラインで販路拡大
具体的には、リアルで人気のある小売店のオンライン・SNS企画の相談に乗ってきました。この数ヶ月はあっという間にオンラインをリニューアルする・リアルと同じような質の打ち出しをオンラインで実現したいから手伝って欲しい、などの相談が多いです。

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C.IT事業者の小売出店のオペレーション&店舗設計
こちらは自分でも意外だったのですが、IT事業者サイドからO2Oに挑戦!というときに、案外ITについての知識がなくついてこれる店舗のオペレーションを作れる人材がおらず、依頼が来ることが多いです。ただ、このご時世…具対的にデータに厳しいIT事業者の経営的に最後まで着地させるのは難しいことも多いです。

上記のように、大きく分けて3つになります。

何故このような仕事が私に来るかというと、今回のタイトルになっている、「小売/メーカーとITの相性の悪さが異常」だからです。

小売出身者で、メーカーの事情をよくわかっていて、ITのことがわかる(事業をやっているので)という人が、極端に少ないんです。自分で書いていて恐縮ですが、この3方に対して「わかるわかる」「禿同」「それな」とうなづきまくれる同類に今まで出会ったことありません。居たら是非連みたい。

IT専門側から、小売に対するコンサルができる優秀な方はいらっしゃるでしょう。私はその逆で、小売出身のメーカー好きとして「みんな苦手すぎるから…」と必要に駆られてITに参入したのです。

昨今小売業の経営者は大声でIT苦手!とは社内外どちらでも言えなくなっていており、こっそり私に連絡が来て、「ITの営業受けたんだけど、実際自分たちの業態に合っているのか判断できないから助けて」といわれたりすることが少なくありません。

そう、

こういうことです。心あたりのある皆さん、ご一緒しましょう…。

いやいや、小売はともかく、メーカーに関しては、今はD2Cが流行りでしょ?全部D2Cに集約されて行くんだから…とお思いの皆さん、私の見解としては、D2CにもIT系スケールD2Cと、小売系地味にD2Cの両軸あって、前者が注目されいますが後者のが圧倒的に数は多いですから…中小規模の事業者は、接客・紹介力・梱包発送などの課題は直接業務にはねかえってくるので、D2Cに集約のみ、はまだまだありえないので、小売・メーカー・ITの共存対応が急がれます。…私、やります。

その他、小売とメーカーの事情をわかっていることを生かして、下記のような仕事もしています。
D.ブランド・作家を小売店に紹介して販路拡大
E.ブランドのデザイナーを小売店の企画のデザイナーとしてマッチング
F.小売店の一部ラインをリブランディング、店舗のリデザイン
G.企業の理念などのコンセプトメイキングとデザイン
*もちろんF/Gは、デザインを私がするのではなく適宜チームを組みます

実際には、D-Gに、with オンライン企画まで合わせ技で仕事が来ることがほとんどです。

ちなみに、オンラインでの販促企画をするときなど、現場のことをよくわかっていることがとても役に立っています。ほとんどの企業が、その企画を実施することを決裁する人と実際に実行する人は別なので、両方をわかっていると実行する人の不便や大変さを織り込んで企画して落とし込むため、結果も出やすいです。現場と経営者の間に入って「ですよね、わかるわかる」と潤滑油のような役回りになることも多々あります。

ここまで読んでピン!ときた方は、お仕事依頼いただけたらと思います。

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「オンラインプラットフォームを事業にしている」と文字で書いてしまうと、SaaSの名だたる経営者の方たちのツイートなど見ていて規模が大きく震えて来ます。

でも、私がやりたいことは「この展示会にあるもの、全部欲しい…!(けど堪えて1点オーダーさせてもらう)」と惹かれて止まないブランドや作家さんを1組でも多くサポートしていくことそして、その存在をまだ知らない人へ届くよう御膳立てすること。そう考えると、この美しいものづくり生態系を守る(というのも烏滸がましいですがあえて言う)ためには「スケールしないから他企業はやらないだろうけどうちはやりたい」ことから「お金かかるけど他もやってるからやった方がいい」ことまで…死ぬほどやることあるんです。そのために全力でやるべきことやっていきたいと思います。

最後に、私がそんな仕事をしながら目指している目的地はどこなのか、ということもせっかくなので書いておくと、「人の表現」が制限されない世の中であって欲しいということなんです。これはただの、モノをつくる才能のある人が好きすぎる一個人の希望です。「儲からないから表現を生業にしない」は均一化に向かうしかないし、それでは世界がつまらなくなると思う、ということです。まだそれを知らないあの人に美しいものに恋をして元気をもらって欲しいし、一人でも多くの人がお気に入りと暮らして欲しい日本の美しいものづくりを世界に届けたい。そんな情報を得られるコミュニティ、作る人がちゃんと商売をして食っていけるためのパワースポットみたいなものになりたい!と思っています。

最後の目標がえらいことになっていますが、真面目にそんなことを考えています。クリエイティブを仕事にするためのヒントも、各界(会計・マネージメント・PR・マーケティングなど)のプロから引き続きがんがん頂戴していくつもりですので、共感してくださった皆さんは、お力を貸してください…!

■twitterで、noteに書く前のメモをつぶやいたりしています。

https://twitter.com/midorikawasemi

<参考記事>

IT→RETAILの事例

RETAILがD2Cと共存を始めている、マルイの事例

RETAIL+DEGITAL は少しずつ活性化が進んでいる。この数ヶ月で強制的に進んだが、まだまだこれから。

Newretail も、まだまだ日本では現実的でない小売店がほとんど。




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