「エアポートおじさん」は何がいけないのか?
みなさまこんにちは。電脳コラムニストの村上です。
いま出張のため羽田空港のラウンジにいます。つまり、「空港なう」であり、「#羽田エアポート」という状況であります。
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少し前にネットで話題になった「エアポートおじさん」という言葉をご存知だろうか? 日刊SPAが元ネタだと思われるが、40代以上の男性がなぜか空港にいる俺アピールをしてウザい、という趣旨の記事である。
記事によると、以下のようなことが書いてある。
・空港が非日常だと思っているのがダサい
・「これからどこへ行くのでしょう?」のような質問形式で思わせぶりなのが面倒
・その後の旅の続報がアップされるわけでもないので、情報として意味がない
なるほど。おっしゃる通りであり、ぐうの音も出ない。要するに「いいねして!コメントして!」という心の内が透けて見えるのがダサいというわけである。この記事ではFacebookの例をあげているが、より女性が多く利用していると思われるInstagramではどうなのだろうか? 「#東京国際空港」(1.9万投稿)で検索してみる。
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空港の景色、飛行機そのもの、ちょっとだけラウンジの写真が見てとれる。ラウンジの写真の投稿者を確認してみると、どうやら男性のようである。やはり、エアポートの投稿をするのはおじさんなのか?
今度は「#海外出張」(4.3万投稿)で検索してみる。先程の3倍くらいの投稿数だ。
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今度は女性と思われる投稿が増えた。出張先と思われる景色や美味しそうなごはん、出張の荷物であろうおしゃれな(映える)写真の数々が並ぶ。ちょっとだけラウンジの投稿があるが、投稿者を確認するとやはり男性のようだ。
このままでは結局「エアポートおじさんは実在した!」という結論になってしまいそうだ。世の中のおじさんのためにも、有益なSNSポストとは何かを見つけ出さなくてはいけない。いろいろと投稿を眺めていると、ヒントはわたしがフォローしているグローバル企業に勤める女性の投稿にあった。この検索結果をご覧いただきたい。
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「#海外旅行好きな人と繋がりたい」というタグである。投稿数は6.3万を超える。まさにInstagram、映えまくるまばゆい写真の数々が大量に並んでいる。楽しそうだったり、おいしそうだったり、つい詳細を確認してみたくなるようなものだ。
「その後の旅の続報がアップされるわけでもないので、情報として意味がない」という感想の真逆をいく投稿の数々。つまり、旅先での興味のそそる情報が手に入ることこそ、有益な投稿だと評価されるということらしい。
ついエアポートでの写真を投稿してしまうみなさま。ぜひ今後は「続報」として旅先の美味しいものや景色も投稿してはいかがだろうか。
とか書いていたら離陸直前になってしまったので、HND RWY16Lから飛び立つNHの雄姿をアップして締めとしたい。
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