奨学金破産問題 借りる前に返済プランの提示も必要
奨学金を返せずに自己破産するケースが増えており、本人だけではなく親族にも広がっています。借りる前に奨学金の種類、条件、返済プランを試算する必要があると思いますが、実際にはよくわからず借りている方も多いと思います。保証は親ではなく保証機関を選ぶことができるということも知らない人も多いです。
奨学金には返還不要の給付型と返還が必要な貸与型があります。貸与型の場合、JASSOの奨学金は利子の有無によって2種類に分かれ、無利子の「第1種」は、条件が有利な分、申し込み基準は比較的厳しいです。有利子の「第2種」は3%を上限として返済時に利息がかかりますが、条件が緩く貸付額も大きくなります。
JASSOのサイトから返済シミュレーションを行うことができますが、例えば2018年4月から48ヶ月間、毎月10万円を借り、卒業後20年間、金利1%で返済する場合、毎月返済額は約2万2000円、総返済額は約532万円になります。大卒の初任給の平均額面は約20万円で税金なども支払えば生活にギリギリなレベルになります。
私たち専門家もメディアでの情報発信をもっとしていかなければならないと感じますが、高校生向けのパーソナルファイナンスの講座なども増やしていかないといけないのではないでしょうか。借りる前に借金についてもっと深く学ぶ必要があると思います。
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