AIが優秀になるほど、マネージメントの現場に暗い影が差す話
あの話を聞いてから、具合が悪い。何の話かって?「ChatGPTといつも比較しちゃうと思うんだよ、仕事の精度を。仕事発注してる相手に対して」っていう話。
猫も杓子もChatGPT
やばいよ、ChatGPT。猫も杓子もAIになった2月から1ヶ月経ちました。
AIが盛り上がる最初の予兆を感じたのは、SNOWのAIアバターでした。タイムラインに、AIアバターが溢れましたよね。そのときは、まさかこんなことになるなんて思ってなかった。その直後あたりでしょうか、最初私が出会ったときのChatGPTは、「論文の翻訳を(DeepLと合わせ技することで)完璧に近い精度でする」ものとしてバズっていたが、2週間程度でとんでもないものだということがすぐに明らかになっていき今に至る。
日々進捗している2023年2月以降のAIについては、私なんかがここで稚拙に書いてみるより、尾原さんが東大松尾教授にインタビューしているこの記事が、しっかりと、これまでとこれから、あらゆる角度からお話されているので、いまいちよくAIについて追いきれていないという人も読んでみると大体わかるかと思います。
AIに全ての仕事を奪われる心配はしていない
ChatGPTはすごい。「あなたはマーケターです。〇〇に関する提案を30パターンしてください。それぞれの提案に、メリットデメリットも200文字程度で追記してください」という問いを15秒くらいでまとめてくれます。平然と嘘を混ぜてくるし、これだ!という提案こそしてくれないですが、最終的には自分で決めるのでざっくり下書きを数秒で出してくれるというだけで超助かる。ベタすぎて、忘れてたわ…という提案も出してくれたりするのも良き。ボスにはなってくれないけど、優秀(でもうっかりしているところもある)なアシスタントになってくれるので、助かる!と思っていたところだった。
・・・じゃあなんで具合悪くなったのか。下記の話を小耳に挟んだからです。
キャーーーーーー
しばらくは、当然人間が上回ってくる想定だしそれを願っているわけですが。それでも、上記の思考がうっすらよぎった瞬間誰でも嫌になります。でもよぎるときも時間の問題として来るでしょう。AIが優秀になるほどに人間のマネージメントが拗れる、しんどいという近い未来が、すぐそこまできているだなんて震えませんかみなさん。そんなリアルなことに気がつかされてしまうほどに、もうChatGPTを使い倒す日常の始まりが、2023年3月は特に感じられました。じゃあどうするのか、私もお金を支払われる側(=ChatGPTと比較される側)である場合もあるので、改めて書いておく。
プロンプトを操れる者であり、AIを活用できることが必修科目
良い質問をするためには要件定義がきっちりと出来、それをプロンプトとして綺麗に仕上げられる必要がある。これは今後、必修科目だろう。持ち込み可能な辞書が、電子辞書になり、パソコンになり、スマホになり、今後はAIになっていく。考え方も変わる。
なんという時代に私は子どもを産み落としてしまったのだろう。現段階の「ChatGPT使えない」いうてるやつは「自分は要件定義ができない」と言っているようなものなので、下手に使えないとかいう発言もよして、学んだ方がいい。
必修科目とはいえ、2-3ヶ月でその全部は無理よ!という場合も、プロンプトをリサーチできる術があればまだいけます。そういう情報をまとめて発信している人を追いかけて、AIを活用できるレベルに今のうちから追いついていくくらいはマストです。このあたりのことは、もう専門家の方が下記のような記事にされてます。
ChatGPTのAPIを使って作られたLINE公式アカウントに、「ほうれん草と鶏肉で何作ったらいい?」とか聞いてる場合じゃないんですよ。それはインターネットさんに聞こう。
そんなわけで、2023年3月の段階でリアル怖い話を書き記すことに意味があると思ったので書いてみました。3ヶ月後にはどうなっているかな。思ったよりスピード感なかったね、と笑いたい。人間もみんなで頑張ろう。