先日、東京の街を歩いていると、日清食品のどん兵衛の飾りを乗せたタクシーが走っているのを目撃しました。

気になって調べてみると、２つの広告を目的とした無料のタクシーであることがわかりました。

① どん兵衛の宣伝

どん兵衛でラッピングされたタクシーに乗り、街を快走することで、宣伝効果を期待していることが想定されます。

2018年12月26日～31日では、乗車すると料金が無料である上に「どん兵衛 天ぷらそば」まで貰えます。これは年越しそば向けの販促ですね。

料金0円「どん兵衛タクシー」登場。なぜタダなの？どこまでタダなの？

② タクシー配車アプリの販促

DeNA(ディー・エヌ・エー)は「MOV(モブ)」という配車アプリサービスを東京都内で開始しました。日の丸自動車と東都自動車のほか、第一交通産業などタクシー5社の約4000台が対応します。どん兵衛タクシーは、このMOVサービスから呼ぶことができます。

これまで配車アプリは、ジャパンタクシーの独占状態でしたが、2番手が立ち上がったことになります。

日本のタクシー業界の市場規模は1兆7000億円規模で、米ウーバーテクノロジーズや中国の滴滴出行なども配車アプリ事業に参画してくると言われています。

さらに、ソニーやタクシー大手5社が出資する配車アプリ開発のみんなのタクシーは、2018年度中にまず首都圏で1万台程度でサービスを開始すると宣言をしています。

DeNAが「0円タクシー」広告主が運賃支払い

利用者からすると、どんどん競合サービスが登場して切磋琢磨される中で、こういった無料のサービスや、サービス品質が高まっていくのは嬉しい限りです。