やや時代遅れな感も。
女性活躍で劣後する計数は首肯するにせよ、まず「現在フリードマンの主張に反している国は日本だけではないものの、そこには独特の説得力が伴っている」という部分にやや無理筋感を覚えます。今や米国もユーロ圏も貨幣乗数は劇的に低下しており、単純にマネタリーな主張が破綻していることは周知の通りのはずです。この点は09年以降、常に指摘されていたことであり、とりわけ日本の特殊性を理由にしてフリードマンを批判的に論じるのは時代遅れな気がします。
今、このような切り口で論陣を張るのであればベースマネー(とその先に期待されるマネーサプライ)と物価の関係ではなく、フィリップス曲線のフラット化が何故日本で起き、それが欧米の現状にどのように投射されるのかといった部分が旬だったように思います。それこそがFRBやECBが今、悩んでいることなのですから。
http://jp.reuters.com/article/japan-economics-breakingviews-idJPKCN1AY0RM?sp=true
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