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2025年、常識の再定義 - 社会の突然の方向転換
年始から早々に社会が大きく動いています。
・フジテレビのスポンサー撤退
・中居正広氏の芸能界引退
・トランプ大統領のプーチン批判
・予想通り保護主義の加速 etc
激動です。2025年が始まってまだ1ヶ月経ってないのに社会の変化がすごいです。世間はフジテレビの問題一色みたいな状況ですが、実は個人的に最も注目しているのは反ポリコレの動きです。
当然きっかけはトランプ大統領の就任に伴う一連の動きです。
この10年くらいで大きく進展したSEGs、DEI、ポリコレなどのムーブメントはもう世の中のスタンダードになったんだ、不可逆なんだと誰もが思っていましたが一気に反動してしまいました。常識なんて簡単に変わるんですね。米国大統領が「性別は男女のみ」なんて発言が許されるなんて想像してませんでした。
それに追随し米国企業で反動の連鎖が起きています。
ロビーングの兼ね合いでトランプにすり寄ったほうがいいからなのか、そもそも近年の行き過ぎたポリコレに合理性を見出していない潜在層だったのか?理由は経営者によって多少の差はあれど、この流れは少なくともトランプ大統領在任中は止まることはないでしょう。
時をほぼ同じくしてヨーロッパでもドイツ経済の失速が自然エネルギーシフトを加速しすぎたからだという論調が加速。それに伴ってショルツ政権は不安定化してしまっています。
ESGバブル崩壊
これらの一連の流れで想起されるのはESGバブルの崩壊でしょう。
スタートアップ投資の世界でもESG関連ビジネスの投資はこの数年加速していました。しかし、その投資も今後縮小していく可能性があります。
web3をみてても投資テーマの変化の速さはほんとに劇的です。ネガティブなシグナルのある領域に対して投資家の危機察知は世の常なのでESG関連のバブルの崩壊は可能性高いかなと思います。
この社会変化を見ていると世の中を動かすのはエビデンスではなくて空気なんだなと改めて思います。日本でも過去の歴史で、
尊王攘夷→文明開化
一億総玉砕→マッカーサー様
連合赤軍→しらけ世代
など一気に世の中が変わった事例は枚挙に暇がない。
2025年という年は多様性・SEGs、ポリコレから一気に保守合理に社会の空気が変わった年だと記憶されると思う。