顧客視点でポジショニングを考えること
今日はポジショニングをテーマに書いていきます。
マーケティングの仕事をしていれば、誰もがポジショニングという言葉を使っていると思いますし、ポジショニングマップというものを描いたことがあると思います。
ポジショニングは超重要で、ポジショニングが明確になっていなければ、どんなに商品価値を見直したり、広告の細部にこだわって運用しても改善幅は限られます。
ただ、ポジショニングの考え方自体が詰められていなく、この考え方でチーム内でポジショニングの共通認識とったらマズイのでは・・・と思うことも多いです。
ということで、正しいポジショニングの在り方を整理していきたいと思います。
惜しいポジショニングについて
ヒントになるのは、才流の栗原さんのツイート内容です。
まさにそうだし、自分もそうしてしまっているケースが多いので気をつけなければ・・・と思うところです。
惜しいポジショニング
ポジショニングが業界内のポジショニングになっている
業界内のポジショニングを明確にすることは間違いなく大切です。
しかし、顧客視点が抜け落ちてしまうと、マーケティング戦略上は機能しないポジショニングとなってしまいます。
業界内で使われている言葉でポジションをとっているだけでは、ポジショニングが取れているとは言い切ることは難しいです。
【ポイント】
顧客から見て、自社の何が競合と違うと「識別」されているのか?が明確になっている状態をつくること
ポジショニングマップの考え方
ポジショニングマップに落とし込む時は、下記2つの点を意識すると良いと思います。
①重点顧客が競合と比較した時に想起するイメージを4象限でマッピングすること
②組織の共通言語として関わる人に共有できていること
※ポジショニングマップは適当なマトリックスを描きやすいので要注意です。
この2つの条件を満たせているかを確認するようにしましょう。
ポジショニングマップは、顧客から見たポジショニングを描くことを大前提として抑えると、現場で活用できるものになります。
ポジショニングマップが適当に描かれてしまうと、
・商品設計が自分たち都合になる
・ネーミングが思いつきで決まり顧客の共感を呼ばない
・広告のコミュニケーションに一貫性が出ない
といったデメリットが生まれてしまいます。
オススメのアクションとしては、チーム全員でポジショニングマップを描いてみると良いと思います。
その時に共通して、顧客視点でポジショニングマップが描ければOKです。
そうならないのであれば、顧客視点でのポジショニングマップを共通言語とできるものを作成し直しましょう。
マーケティングトレースを続けていても、売れているブランドは顧客視点でポジショニングが取られています。
自分も無意識にマーケターとしての自分が優先し、顧客視点が抜けがちなので・・・
顧客視点のポジショニングをいつも意識して、丁寧に仕事をしていきたいと思います。
誰のためのデザインという名著があるのですが、いつか、誰のためのマーケティングという本を書きたい。
本日の日報は以上です。