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大学の研究も所属機関だけではみれず、研究者のネットワークが重要に

 この内容は、非常に多くの示唆がある内容である。まずは、大学の機能について少し整理する。大学は、「教育機関」であり、かつ「研究機関」である。この日本経済新聞の記事は、大学を研究機関としてみた時の評価である。大学から出る論文が、東京大学と京都大学、東北大学、大阪大学の4大学をトップ層とする第1グループで、17%と高い占有率をしめている。その一方、他の大学との共同研究も増えている。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28983300U8A400C1000000/

大学の研究は、確かにその所属機関における、研究予算が重要であるが、昨今の研究は一人で行えるものが減っており、共同研究が増えている。今後、日本の大学の研究が活性化するためには、大学間の研究者のネットワーク、さらには大学と民間の研究機関のネットワークも重要になるだろう。

私の、専攻である数学ですら、大学と民間研究機関のネットワーク構築は急務である。平成29年から、「数学アドバンストイノベーションプラットフォーム」( https://aimap.imi.kyushu-u.ac.jp/wp/ )という、数学と諸科学、民間との共同研究を推進する取り組みを始めました。これから、大学の研究の活性化を行うためには、単独の研究機関の評価だけでなく、このような研究者同士のネットワークも重要になるだろう。

「数学アドバンストイノベーションプラットフォーム」のサイトから

さて、大学のもう一つの「教育機関」として機能については、

https://japanuniversityrankings.jp/rankings/total-ranking/

大学ランキングがある。

いずれにしても、大学がさまざまな指標で評価されることは、とても良いと思う。すべての評価で高くするのではなく、どのような大学にするのかが、今は求められているのだろう。

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