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「これからの働き方とリーダーシップ」COMEMO Night Vol.3開催レポ

12月5日、COMEMOのリアルイベント第3弾「COMEMO Business Night Out 働き方の未来Vol.3」を開催しました。今回の会場は日本橋茅場町CAFE SALVADOR。テーマは「これからの働き方とリーダーシップ」。51人の参加者とともに熱い議論が繰り広げられました。以下、イベントの模様です。

登壇者

左は元グーグルで人材育成やリーダーシップ開発に取り組んできたピョートル・フェリクス・グジバチさん(プロノイアグループ/モティファイ株式会社 代表取締役)。その右はCOMEMOでもシリコンバレー事情などを発信している西城洋志さん(Yamaha Motor Ventures & Laboratory Silicon Valley CEO)です。今回もモデレーターは稲着達也さん(アソビシステム株式会社エグゼクティブ・プロデューサー、右)にお願いしました。

イベントの様子は今回もタムラカイさんにグラフィックレコーディングで記録してもらいます。さて、本日の最初のお題は

「日本企業の働き方をどうみているのか」

まずは「働き方」から。お2人の目には日本企業の働き方はどう映っているのでしょうか?

西城さん「働き方改革って言葉が大嫌い。もし目的がイノベーション、新しいモノをつくることであれば多様な視点をもつべき。一方、やることが決まっているなら改善や効率化による最適化が重要。目的に応じてやり方は変わるはず」

ピョートルさん「企業がどんな価値を提供するかによって働き方は異なる。例えばグーグルは新しい価値を生み出すのが仕事なのでフリーな働き方だ。人事部やコンサルに任せるのではなく、経営者が仕組みづくりを考えるべき」

続いての課題は

「イノベーションをどう生み出すか?」 

イノベーションを生み出すにはどんな働き方が求められるのでしょうか?

西城さん「もっと破壊的イノベーションの裏をみるべきだ。例えばシェアリングエコノミーについては、日本とファンダメルズが全然違って、めちゃむちゃ不便だったから発達した。モバイクもウーバーもリフトも赤字だ。シェアリングエコノミーはサステイナブルではないのではないか。日本のメディアは、もっと失敗を奨励すべき、とか言っているが、失敗を評価するのではなく、失敗から何を学んだかが重要だ」

ピョートルさん「創業500~600年の企業がこんなに多い国は日本だけ。シリコンバレーは文化が浅くて好きではない。日本で期待しているのはスタートアップと中小企業だ。給料もらって自分の会社の文句を言っていてはだめ。プライドを持って自社の強みを言えれば世界で通用する」

次は本日のメインテーマである

「これからの働き方とリーダーシップ」

働き方改革を進めるうえでどんなリーダーシップが求められるのか伺いました。

西城さん「日本企業はリーダーが従業員の時間を固定費だと考えて無駄に使っている。もっと価値を生むことに時間をつかわせるべきだ。逆にリーダーこそ時間をつかって価値を生まないことすべきだ」

ピョートルさん「日本の社長はコートを持ってない。どこでも車がビルの入り口まで連れていってくれるから必要ない。その車はエンジンつけっ放しで冬は暖房、夏は冷房が効いている。グーグルのマネージャーはチームのために働いている人だ」

稲着さん「リーダーが人を人としてみるのは難しいのでしょうか?」

西城さん「会社をよくしたいなら人をみるべきだ。若者にチャンスを与えることが大事。本気でチェレンジして失敗したのならいい。ミッションに対して皆が適切な手段を考えられるような組織にしたい。ルールゼロの会社が理想だ」

ここで、ピョートルさんと西城さんがお互い質問・回答することに

ピョートルさん「西城さんはシリコンバレーにいて、日本企業のどんなところがいいと思いますか?」

西城さん「日本企業は継続することが得意。簡単に諦めない。そういう愚直なところは否定すべきではない」

西城さん「ピョートルさんは日本のスタートアップをどうみますか?」 

ピョートルさん「少なすぎる。経産省がベンチャーチェレンジのプログラムを用意しても誰もこない。いい会社はあるが、すでに世界にあるものをパクって事業化する、もうけたいだけという会社ある。ファーストペンギンが足りない」 

会場からの質問タイム

Q:リーダーは決断するために快適な環境を求めると私は教わった。リーダーの決断は重要でなくなっているのか?

ピョートルさん「どんな環境でも決断するのがリーダー。日本の社長室のような大きなスペースは必要か。決断のためには情報が必要で、社員を育てるのも重要な仕事だ」

西城さん「世の中、現場がわからなくなるとリーダーは決断できない。米国では偉い人は壁際にいる」

Q:お2人のビジョンは? 

西城さん「自分のビジョンは楽しみながら価値を提供すること。世の中にない色をつくりだし、世界をカラフルにしたい」

ピョートルさん「日本の首都で独立すればビジョンを実現できると思った。サラリーマンでは実現できない。いまの生活は決して快適ではなく、犠牲もある。でも自分がギブすることでワクワクできる」

そしてタムラカイさんからグラレコによる振り返りです

交流会もいつもながらに盛り上がりました

今回のイベントも無事に終えることができました。参加者の皆様、登壇者のピョートルさん・西城さん、モデレーターの稲着さん、グラレコのタムラさん、会場のCAFE SALVADOR様、ありがとうございました!来年も引き続きイベントを開催しますのでお楽しみに!

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