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リサイクルを考える〜③ブランド価値も変わる?

日経BP社が行っている調査で、ブランド価値の「総合力」を算出する際、フレンドリー(親しみ)、コンビニエント(便利さ)、アウトスタンディング(卓越性)、イノベーティブ(革新性)の四指標を採用している、そうです。

しかし、今後はここにリサイクル、リユースまで考えた製品なのか、サービスなのか、を取り入れた評価にならざるを得なくなるのではないでしょうか。

たとえば2016年のBtoC市場におけるブランド第1位はアマゾンです。アマゾンが評価されるのも当たり前な気もします。商品配送のスピードやKindleなどのハードウェアの提供など、先進的なサービスとびっくりするような迅速さでものが届く事実を考えれば、むべなるかな。

でも、これからは、少し変わってくるかもしれません。アマゾンと書かれた段ボール。効率化のために何パターンかしかない段ボールの型のせいで、中身が小さい場合には、やたらといろんなものが梱包されて送られてくることを思い出すと、資源としてはなんと無駄が多いこと。この無駄に対し、リサイクル、リユース、リデュースされるプロセスを考えなければ、ブランド価値は維持されなくなる可能性があるから、なのです。

ただ利益を追求すればよい時代は確実に終わったと言えるでしょう。でも利益を追求しなければ生き残れない時代が終わったわけではありません。利益を追求するプロセスの中に、サーキュラーエコノミーを存分に取り入れ、ブランド価値を維持する工夫こそが必要なのです。かっこいいトレンドを作るハイエンドなブランドにこそ、その要素を先に取り入れて欲しいものです。(完)


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