中華スマホはアフリカも独占しつつある。アフリカはやっぱり可能性に満ちてる!
先日中華スマホがインドや東南アジアで圧倒的なシェアを獲得してることを紹介しましたね
実はアジアだけではなく、最後のフロンティアのアフリカもすでに中国メーカーが独占しつつあることを知ってましたか?
■アフリカで大人気のスマホブランドとは
中国のスマホブランドについて、日本のみなさんにも有名なものはHuaweiとXiaomiですよね。 oppoやvivoは聞いたことはあるかもしれません。
中国のスマホブランドは、巨大な市場中国だけでなく、海外でもシェアを伸ばしてきています。Xiaomiはインドを中心に拡大を続けていますし、oppoやvivoなどは東南アジアを中心にシェアを伸ばしています。海外のいくつかの場所ではHuaweiよりもポピュラーなのです。
そしてアフリカ大陸で圧倒的市場シェアを持ち、世界で1億台以上を売るけどみなさんに全く無名のブランドがあります。名は「传音」(Transsion)。
正直中国でも全くの無名です。ただアフリカでの人気はすごい!上の図はここ3年間のアフリカ大陸での携帯シェアなんですが、もう圧倒的ですよね。2位のSamsungを大きく引き離して断トツ1位、そしてシェアの伸びもすごいです。
Transsionの戦略はとにかくアフリカに特化すること。携帯電話の出荷台数は1億2,400万に達していて、IDCによると2018年だけでみると世界市場シェアは7.04%。これは世界第4位ですって。しかもアフリカはスマホ普及率が2025年までに今の2倍になるって言われてるので。。今すぐ行かなきゃ!
■いったいどこが凄いのでしょうか
今彼らがアフリカ市場で圧倒的な強さを誇っているのはなぜでしょうか。それは競争が少ないうちに参入した、コスパが良いものを作ったこともあるでしょうが、現地ニーズに応えているからです。
アフリカ人ってそもそも人種がアジアやヨーロッパと全く違うし、生活環境も文化もかなり違いますよね(すいません、エジプトにしか行ったことなくて適当なこと書いてるかもしれません)
(暗いとこで普通のスマホカメラで写真撮るとこうなってしまう)
彼らはいち早く研究チームを組織してアフリカ人のニーズに応える機能改善を進めたとのこと。その最たる例が独自の美容機能と懐中電灯機能。
(左の写真は彼ら独自の写真効果で、右の写真は普通のカメラでの写真)
(こっちはiPhone6との比較)
通常のスマホの顔認識は白人やアジア人に最適化していますが、アフリカ人は一般に肌の色が濃く顔認識が上手く機能しません。このペインの解消のため、Transsionは目と歯の位置に基づいて認識する技術を開発、アフリカのユーザーでも満足に写真を撮れるようにしました。
またアフリカは停電が多いため懐中電灯の機能が必須。もちろん電気も不安定なのでバッテリー容量を通常よりも大幅に増やし、10日間以上充電が持つように改善したとのこと。
他にもどこでも歌っちゃう踊っちゃうアフリカ人のためにカスタムメイドのヘッドセットを用意したり、場所によって電波が入るキャリアが違うってペインを解決するため複数simが使えるようにしたり、とローカライズに力を入れてます。
■誕生の経緯
传音の創始者「竺兆江」は2013年に会社を設立するのですが、当時の中国の携帯電話市場にはすでに多くの強力な携帯電話ブランドがありました。
まだ若いんですよ、良いもん食べてそうだ
競争が激しいことを理解した彼は海外に目を向けます。(ここが素晴らしい、インターナショナルブルーオーシャン戦略!)彼はアフリカ旅行中にアフリカでは有名ブランドがサムスンとノキアだけだったことを思い出します。
そして、そんなブルーオーシャンのアフリカ大陸での競争は楽勝だった。アフリカで販売するため、平均で500〜600元(1万円以下)で購入できる価格を抑えたスマホを開発し販売。そしてわずか5年でアフリカの携帯電話市場支配したのです。
■発展は止まらない
広州市が拠点のTranssionは昨年の売上高の4分3以上がアフリカでのものだったとのこと。すでにエチオピアに製造工場を持ち、ナイジェリアとケニアには研究開発拠点も保有している。先行者利益を享受しています。
2019年上半期の同社の営業利益は105億4千万元に達し、純利益は8億7100万元。(約120億円)
iPhoneだらけの日本にいると世の中みんなiPhone使ってるよねと思ってる人多いですよね。HuaweiのスマホでGoogleが使えないよね、中華スマホ終わりだよねなんて理解ではないでしょうか?
もう世界は中華スマホが独占しつつありますよ。Transsionが今後もアフリカでシェアを伸ばしていけるのか、それともxiaomiやHuaweiが本気を出してくるのか。
というかアフリカってやっぱり無限大に可能性がある気がしてきました、何かビジネスを考えたいと思います。
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(参考資料)
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