人間の優しいエゴと生成AIが、共創する未来
こんにちは、Mintoの水野です。SNS・Web3領域で漫画・アニメ・キャラクターなどをクリエイターと共に創っています。[会社紹介はこちら]
最初に断っておきますが「今回のコラムをChatGPTが書きました」というオチはありません(笑)
ご存知の通り、OpenAI社の生成AI、ChatGPTがAPIを一般公開した3月2日から、インターネットの世界は一気に変わりました。ChatGPTのAPI公開により、世界中のインターネットサービス事業者やコンテンツ制作者が生成AIを組み込み、サービスレベルが別次元へと進化する可能性を示したからです。
また、クリエイティブ領域では、ChatGPTのAPI公開前から、MidjorneyやStable Deffusion、DALL-E 2などの画像生成AIの進化によって、日々革新的な事件が起きています。
具体的には、動画・イラスト・アニメ・漫画(Webtoon)などの制作工程の圧縮、オリジナル原作/原画の拡張(多言語、2D→3D化、派生作りetc)、原作アイデア自体のブレストにも活用する事例など、ほんとにすごい。。
一方で、「学習に使う画像や動画の情報ってインターネット上にある著作物なのでは?」「 AIで作成した生成物に著作権はあるの?」「クリエイターとして、AIに頼るのってクリエイティビティを放棄していない?」「もうクリエイターの仕事がなくなるんじゃない?」などの悲観的な意見も多々出てきています。
AIとの共創を前提にした新しいコンテンツ作り
それら、AIに対してのポジ・ネガ議論を先送りしたいわけではないのですが、今回のコラムでは、"AIとの共創を前提にした新しいクリエイティブ・コンテンツ作り"にフォーカスします。まずは、現在進行形で粛々とAIと共にモノづくりを進めているクリエイター/起業家をリスペクトし、感じていることを記録しておく。いつだって、ワクワクする事からスタートしたいし、それを残しておきたい。
①Gatebox (Gatebox社)
まずは、キャラクター召喚装置「Gatebox」の開発元Gatbebox社の武地さん。Twitterで3/3に公開した動画がこちら。ChatGPTのAPI公開翌日ですね。
いや、感動しましたよ、このTwitter動画を見て。
Gateboxは、2016年に発表されたキャラクター召喚装置(ハードウェア)ですが、その頃、時代はまだAIキャラクターに追いついていなかった。プロジェクション技術、音声認識、音声合成、キャラクターの頭脳にあたるAI技術の組み合わせ等から生まれたすごいプロダクトだなーと、その当時は、感動しましたが、実際使ってみると、AI技術が追いついていない印象で、キャラクターとのコミニュケーションがちょっと物足りなかった。
それが、ChatGPTの頭脳に変わった瞬間、本当に人=逢妻ヒカリちゃんとコミニュケーションするかのようにスムーズに無限にやりとりできるようになったんだから、事件ですよ。
僕も、武地さんのツイートをみて、翌週には、秋葉原のオフィスにお邪魔して遊ばせてもらいましたが、この体験は、他には変え難い、新しく貴重な体験でした。想い、こだわり、夢の世界。
Gatebox社は、現在クラウドファンディングでGateboxを進化させるための開発資金をクラウドファンディングで募集しています。3/28時点で、目標を大幅に達成して、3,445万円以上集まっていますが、もっともっと応援しましょうよ。きっとすごい未来を見せてくれる。
②AI Tuber (Pictoria社)
続いて、Pictoria社(明渡さん)。Xtech Venturesの手嶋さんから「面白いやつがいて、投資するんだけど、普通のVTuber事業やってる会社とは違って、全然違う形でブレイクすると思うので、話し相手になってもらえません? 」と紹介されたと記憶してますw
Pictoriaは、この数年、VTuberとAIの交差するAI Vtuberというかなりユニークなポジションでプロジェクトを進めていたと思います。紡ネンというAI Vtuberのプロジェクトがその代表例。その他にも、NFTプロジェクト「NEN STUDIO」も話題になってましたね。
武地さん同様に、明渡さんも、ChatGPTなどのLLMによって、夢、想い、構想が現実化し、積み重ねていた事が一気に開花しそうな気配です、すごい。下記の記事もすごくいいですよ。
3/3には、AITuber事務所「AI CAST」の設立も発表して、すでに「魔法少女アイリーン」などのAI Tuber配信もスタート。初回を見る限り、コンテンツとしての面白さは、まだまだこれからの部分はありそうでしたが、可能性はめっちゃ感じました。さまざまなIPホルダーとの取り組みも可能だと思いますし、今後の展開に注目ですね。
③XR+Web3+AI→キャラクター(BeyondConcept社)
武地さん、明渡さんは、ChatGPTというLLMの進化によって、道が一気に開けたと思いますが、BeyondConcept社のmekezzoさんは、MidjorneyやStable Deffusion、DALL-E 2などの画像生成AIを使いこなして、新たなクリエイティブを創ってます。MintoでもWeb3領域で協業させてもらってます。
日本発のWeb3 IPの成功事例「Metaani」もそうですが、mekezzoさんは、新しい技術のツボを抑えながら、愛着が湧くキャラクターという形でアウトプットするのが本当にうまい。ゲーム、VR、Web3、AIなど、横断的にテックとクリエイティブを把握してるからこそできる稀な存在、リスペクト。
画像生成AIは、ChatoGPTなどLLMと比較すると、一貫性を担保するのが課題かなと、僕も触っていて思うのですが(そうじゃないと漫画/アニメなどの作品作りには生かせない)まさにmekezzoさんも、その辺りをガリガリと実証実験しています。命を吹き込む作業。
キャラクターのデザインや世界観を初期にしっかりと作って、その上で、一貫性を持ち、画像生成をしていくことができれば、Webtoon、アニメなどで幅広く活用できる可能性があると思うんですよね。mekezzoさん、そんな可能性をいくつかアップしてくれます。
mekezzoさんとは、Web3でもAIでも色々と密談をさせてもらっているので、何かまた一緒に世に出せればと勝手に思ってます…w
本コラムTOP画像での使用許諾もありがとうございます。
人間の優しいエゴと、生成AIの共創
冒頭で書いた通り、今回のコラムは、ChatGPTに書いてもらったものではありません。が、実は、自分でコラムを書く前に、試しにタイトルだけ決めて、ChatGPTに内容を考えてもらいました。
その時、感じたのは、それっぽい文章がこんなに簡単にできるのか…という驚きと喜び。一方で、あまりに一瞬で目的を達成・解決してしまう力には少し怖さも感じます。
AIに依頼する人間のエゴが、怒り、悪意、金などに向かえば、その先にある未来は、ディストピアなSFの世界… 1984、マトリックス、ターミネーター…かもしれない。
だからこそ、今日取り上げたクリエイター/起業家のような優しい人間のエゴとAIが共創して生み出されるクリエイティブがもっと増えるような、そんな未来になってほしい、そうしたいと思ってます。
さぁやるぞ。
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