Brexitはどうなる③いいバレンタインデーになるか?
Brexitの行方が「やはり」混沌としている。1月29日の二回目の下院投票でも、提出されていた修正案が否決に終わり、次の修正にメイ首相は臨んでいる。次の投票は2月14日。
そもそも、この迷走ぶりは何を示すのだろうか。バラッカー・アイルランド首相はEU側には再交渉のスタンスなどないとコメントしており、何等かの合意に至る可能性は低い。今更、労働党党首とメイ首相の協議報道がなされても、投票自体が単なるパフォーマンスの側面も見え隠れする中、2月14日までの時間は明らかに空費に見える。
合意なきBrexitは回避しよう、再度EUと交渉しよう、ということは再確認されたものの、そんなことはずっとわかっていたことに過ぎず、進展したとは言えない。
Brexitについて、そこまで大きなリスクになるのだろうか、と聞かれることがよくある。現状の議会の空費を見ていると、リスク要素から外してしまいたくなる衝動にも駆られる。しかし、リスボン条約第50条の先送りを決議し、一定期間のBrexit先送りがなければ、合意なきBrexitとなり、マーケットが大混乱するリスクはみておかねばならない。
いいバレンタインデーになるのかどうか、だ。