Bizdataタイトル画像DSXMZO5082677010102019000001_005744

常態化する大型台風のリスク(コラム「Bizレーダー」を読んでみた)

相次ぎ本州に上陸した台風15号、19号による甚大な被害が発生しています。
被災された皆さまには心からお見舞い申し上げます。

さて、今回の台風のような、大きな被害を伴う自然災害のあとに求められるのが、被害を拡大させた理由の考察・検証です。

9月、関東地方に上陸した台風としては観測史上最強クラスだった台風15号。千葉県などで大規模な停電を引き起こました。その背景には何があったのかをビジネスの視点から深掘りしたコラム「Bizレーダー」が日経電子版に掲載されました。

掲載は10月11日。台風15号の被害からの復旧道半ばの関東地方に、大型で猛烈な勢力の19号が接近していました。鉄道の計画運休が相次ぎ発表され、気象庁は約60年前に1200人以上の犠牲者が出た「狩野川台風」の名を挙げて大雨などに厳重な警戒を呼び掛けていたさなかでした。

「Bizレーダー」は話題のビジネスニュースの内幕や企業の隠れた思惑を、知られざるエピソードやデータに基づき、実際に現場で取材している記者ならではの視点で掘り起こすコラムです。(不定期掲載)

老朽化が進むインフラに、国が想定した基準を大幅に超える台風が襲った結果が首都圏での大規模停電でした。コラムでは、大型台風の接近はもはや常態化しており、大停電時代が訪れるリスクは高まっている――と警鐘を鳴らしています。

10月11日の日経電子版では台風19号関連のニュースに関心が集まりました。その中で、このコラム「Bizレーダー」は、この日公開された全部で数百本にのぼる日経電子版の記事全体で5位のアクセス数を記録した注目記事です。

日経電子版の有料会員限定ですが、無料会員でも月10本までは読めます。コラムの詳しい内容は、皆さんもぜひ登録してお読みください。

私がこの記事を書いている今(10月24日朝)も、非常に強い勢力の台風21号が小笠原諸島に接近中です。備えあれば憂いなし。災害へのできる限りの準備と心構えを常にしていたいものです。

(日本経済新聞社デジタル編成ユニット 澤田敏昌)