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「緑の資本市場」を後押しするメディアの取組:ブルームバーグ・グリーン

世界130カ国から3,000人近い政治家、経営者、活動家らが集うダボス会議が昨日始まり、先立って公表された「グローバルリスク報告書」において今後10年間に発生する可能性があるリスクの1~5位をすべて環境関連が占めた事も含め、環境や気候変動の問題についてニュースで目にする頻度が増えている人も多いのではないでしょうか?

昨日新しくスタートした大手金融経済メディアのブルームバーグによる気候変動問題や環境などの「緑の資本主義」に特化したメディア、「ブルームバーグ・メディア(bloomberggreen.com)」は、こうした大きな潮目の変化に対応した、斬新な取組みである、と感じます。

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昨年の9月に国連で行われた「気候行動サミット」の際など、今までも大きなイベントがある時にはメディアも特集を組むなどして取り組んで来てはいるものの、どうしてもアクティビスト(活動家)、ラディカル(急進的な)イメージがあるためか、また、問題の複雑さも手伝ってか、環境問題に特化した大手メディア、というのが存在しにくかったのではないかとも思われます。

そんな中、グレタ・トゥーンベリさんらの若者の声に突き動かされる部分もあるかもしれません、企業、投資家、広告主、そして視聴者、読者の意識も少しずつ代わりつつある中でこうしたメディアが誕生したことは意義のある一歩なのではないかと思います(創刊時の広告主としてアマゾン、HP、ティファニー、JLL(不動産会社)、PGIM(資産運用会社)などの5社も参画しています)。

新しく開設されたウェブサイト(bloomberggreen.com)には数多くの記事が掲載され、その他にも毎日配信されるメールニュースレター、ポッドキャストの配信、イベント開催、そして再生紙で出版される紙の雑誌も今年4月のアースデイの頃に併せて出版予定とのことです。

また、今回の取組で特徴的なのはビジュアル、データで見やすい記事の他に、リアルタイムで大気中のCO2の量、温室効果ガス排出量、その日世界で最も汚染されている都市、気温上昇率、再生可能電力投資額などのなどのデータがダッシュボードとして表示され、記事の横にも目立つ形で表示されていることです。

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英語での記事が多いのでどうしても億劫になることもありますが、最近はGoogle翻訳の精度が上がり、ブラウザーに拡張機能を追加しておくことで瞬時に全文翻訳され、おおよその内容をざっと眺めることはだいぶ楽になりました。今後10年を占う気候変動問題の理解を深めるためにも、意識してチェックしてみたいと思えるメディアの登場でした。FTで既に新しく始まっている「モラル・マネー」のコーナーなど含め、きっと他のメディアも今後こうした環境問題をより積極的に取り上げる変化が広がっていくことと思います。

Bloomberg Greenのツイッターのアカウントはそのものズバリの @climate、以下は環境問題に取り組む30人のリーダーの紹介記事です。

お読みいただきありがとうございました。昨年9月に書いた投稿もよろしければ併せてご覧ください:)


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