日本のプロ・スポーツは、もっと柔軟にルール変更をした方が、ファンが離れないかも
Bリーグが、総年俸上限(サラリーキャップ)制度を導入するらしい
私は、NFLファンで、その視点から日本のプロ・スポーツを客観視すると、時々驚くことがあります。その一つは、日本のプロスポーツの多くは、サラリーキャップ制度を導入していないことです。
サラリキャップ制度とは、チーム所属選手の総年俸にキャップ(上限)を設定することです。NFLは、すでに導入済みで、2024年のNFLのチームのサラリーキャップの上限は、$255.4 million(約386億円)となります。
このサラリーキャップ制度、Bリーグが導入するそうです。
そして、導入理由が、
と書かれています。この記述の通り、チームの戦力を均衡させると、リーグ戦の勝敗も均衡することに近づき、ファンも楽しめるでしょう。
プロ・スポーツは、ファンが楽しめることが重要
日本では、プロ・スポーツは、スポーツの最高峰であり、その競技のルールを厳格に適応します。しかし、プロ・スポーツには、リーグ運営や、その競技の本質にあまり影響のない競技ルールの変更などの裁量があります。
例えば、NFLでは、選手生命の維持や、ファンが楽しめるように、毎年のようにルール変更がなされています。例えば、2024年度でも、以下のサイトのように、さまざまなルール変更の提案があり、議論され、いくつかは採択されます。
そして、そのルール変更の中には、ファンがより試合を楽しめるように考慮したルール変更もあります。2024年のNFLの変更では、試合再開時のキックオフに大きな変更が行われます。
このようなルール変更は、他のプロ・リーグでもよく見かけます。例えば、MLBが2023年から導入した「ピッチクロック」や、「守備シフト」の制限は、試合時間の短縮や、より打撃を魅力するための変更で、特にピッチクロックは、試合観戦を現地やテレビで見るファンのためのルール変更です。
大相撲はファンのために「ビデオ判定」を
では、日本ではファンのためのプロ・スポーツのルール変更をしていないかと言えば、そんなことはない。私が、すごいと思うは、大相撲のビデオ判定導入は、Jリーグのそれより昔の、1969年に導入されているのである。それも、当時の横綱・大鵬の試合がきっかけとなった。
日本のプロ・スポーツ発展・維持のためのルール変更
プロ・スポーツは、魅力的な選手、それを応援したいファンが、重要な構成要素です。選手を怪我の防ぐルール変更。そして、ファンに魅力的な競技にするルール変更は、今後も続くでしょうし、ぜひ恐れずに進めて欲しいものです。
柔軟なルール変更は、ファンを維持する一つの方法かもしれないのです。ファン離れに直面する前に、スポーツの進化、スポーツをより魅力的にするルールや、リーグ規則の変更に、今後も期待したいと思います。