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「学び直し」のいろいろ、を考えてみる。

こんにちは。今日はこんな記事をきっかけに、noteを書いてみます。

「学び直し」が必要というのは、もうその通りだと思うのですが、なんだかしんどそうな響きを感じてしまうのは私だけでしょうか?せっかく、いい年して学ぶんだったら、せめて楽しく学べるといいなと思うんですよね。

かく言う私も、昨年から大学院に通っていまして、課題にひーひー言いながらやっているので、まぁ確かに学び直すのは大変ですね。でも、それ以上に楽しんでいます。そもそも私が大学院に行きたいなと思ったのは、起業して5年経ち、世界や社会に対する自分の目線の高さを変えたいと思ったからです。そして、大学院で、宗教とか哲学とか、社会学とか東洋思想とか、そういうものを学び、そのいろいろな視点で自分のやっている事業や組織を見直してみると、全然違う側面が見えてくるわけです。もうこれが最高に楽しいんです。ありがたいことですね。

一方、私たちのやっている「レンタル移籍」という事業も(大企業の方々にベンチャー企業で働く機会を提供するというものなのですが)、「学び直し」と捉えることができます。大企業で蓄積してきた知識や経験をいったんアンラーニングして、ベンチャー企業的なマインドセットを獲得していただこう、と取り組んでいます。そうすると元の組織に復帰した後に、同じ事業に取り組んでも、見える世界が変わってくる、動きが変わるということが起こるわけです。

そんなわけで、私たちも「ビジネスパーソンが何を学ぶべきか」っていうことをよく考えるわけですが、「学び」をざっくり4つに分けて考えるといいかなと思っています。

学び直し

縦軸を「学ぶ領域」として、自分自身にとってある程度土地勘のあるところ(既知)で学ぶのか、まったく知らない世界(未知)に飛び込むのか。横軸を学びの種類として、アウトプットなのかインプットなのか、としてみました。

ポイントは、アウトプットだって「学び」だということです。経験学習という考え方がありますが、自分が今持っている知識や能力を使って経験し、それを言語化し、教訓として蓄積する。そしてその教訓を活かして、また新たな挑戦をする。そういうサイクルを通じて、学びが深まっていくわけです。

多くのビジネスパーソンは、一通りの基礎を獲得した後は①の範囲で学ぶという状態かと思います。そして時々社内の研修などでちょっと②をやる。ビジネス書を読んだりするのも②ですかね。①の範囲でも、部署異動などをきっかけにして②まで活動を広げていけば、学べることはたくさんあるのだと思います。

一方で、最近の学び直しっていう文脈で言うと、どちらかというとキャリア的な自立という観点で未知の領域についての学びをしておかなければという雰囲気が強いようです。

ここについても少しコメントをしておきますと・・・最近よく話題になる副業って、一見インプットに見えて、実はアウトプットなんだよな、と思っています。もちろん、一概ではありませんが、多くのケースでは自分が今まで培ってきたスキルや経験を、まったく違う領域で発揮してみる、ということになると思います。そうやって領域を変えることによって、新たな発見があるということです。

そして、やっぱり④が一番ハードルが高いわけです。例えば夜間に違う職業の勉強をするとかっていうことをしながら、転身に備えるとかそういう感じになるでしょうか。ちなみに、「レンタル移籍」というのは一時的にこれを体験することになります。研究者の方が、ベンチャーで営業やマーケティングなどの全く異なる職種を経験するわけなので。

ということで、ひとつのサンプルとして、学びの分け方をご紹介してみました。自分が①~④のどこで活動できているのか、これからどこに学びを広げていきたいのか、整理してみてもよいかもしれません。②や③を繰り返しながら、自分にとっての④って何なのか、ちょっと頭の片隅で意識しておく。そんなプロセスで、キャリアは広がっていくのかなと思っています。

こんな考えが、皆さんの学び直しの参考になれば嬉しいです。

まぁ何はともあれ、せっかく「学び直す」のであれば、自分の好奇心が最大化されるような領域を見つけられるといいですよね。そして、探しつづけるプロセス自体を楽しめるとよいですよね。私もそんな風にやっていこうと思います。

それでは。


追伸、6月18日にレンタル移籍のセミナーを開催します。学び直しの一つのケースとして、参考になることもあるかと思います!オンラインなので、ぜひ気軽にご参加いただければ幸いです。


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