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DX推進の”アクセラレーター”役が期待されるノーコード開発

Plug and Play Japanのマーケティングチームは、主に年に4回、慌ただしい時期を迎えます。アクセラレータープログラムの採択スタートアップの発表と、プログラムの成果発表会であるSummitです。(プログラムが年に2回なので合計4回!)

今はその一つ、採択スタートアップの発表を間近に控えて準備の最終段階に入っています。今回も多彩な顔ぶれなので、来週6月1日の発表が今からとても楽しみです。

毎回採択スタートアップのご紹介資料を作成しているのですが、今期からNotionでの運営に切り替えました。今までは1社1ページの冊子を作っていたのが、コロナ禍で”冊子”を手にして話をする機会が殆どない、ということで切り替えに至ったのですが、この1年間で社内のポータルサイトから始まり、スタートアップの皆さんのオリエンテーション資料やプロジェクトのサイトなども、次々にNotionに置き換わっています。

Notionをはじめとしてノーコードでの開発ツールがここ数年で増え、自分たちでできることが大幅に増えました。例えばウェブサイトの更新はWordPressで、イベントなどのウェブサイトはWIXで、成果発表会の配信アプリはAttendifyで・・・ともしこれらのツールがなかったとしたら、構築や運営などにもかなりの時間やコストがかかってしまうと考えると、なんて素敵な時代!と思ってしまいます。

”ノーコード”についていつ頃から記事に取り上げらるようになったのか、日経新聞内の記事検索を見てみると、なんと・・・まだ48件だけ!(2021年5月27日時点)一番古い記事でも2020年4月でした。

2020年6月のこちらの記事にもありますが、元々サービスの歴史は実は長いものの、2015年くらいから企業が増え始め、ここ1年くらいのGAFAの買収が活発で一気に加速している感があります。GoogleのAppSheet買収や、MicrosoftのSoftmotive買収も話題になりました。

「ノーコード/ローコード」をうたうサービスの歴史は長く、01年設立の米アウトシステムズや05年設立の米メンディックスが先駆けだ。当初は、作ったソフトの拡張性や外部データとの連携に制約があり、ソフト開発の主流にはならなかった。
米ガートナーのジェイソン・ワンVPアナリストは近年脚光を浴びるようになった背景について、「クラウドや(様々なデータをつなぐ)APIといった技術と組み合わせて使えるようになったから」と話す。マイクロソフトやグーグルが触手を伸ばす背景には、開発者の裾野を広げ自社のクラウドの利用を促す狙いもある。

日本ではBASEやSTORESなどECサイトの作成支援も活発ですし、2020年12月には株式会社ヤプリが上場、Webサイト構築ではSTUDIOでデジタル庁の採用ウェブサイトが作成されたのも話題になっていましたね。また、サイボウズのkintoneを使った地方自治体の取り組みも。

上記の記事でもガートナーがコメントしていますが、24年までに世界のアプリ開発の65%がノーコードになるという予測も出ています。そして昨日出たこのニュース!ガートナーの調査によると、ノーコード関連の市場規模は23年に世界で203億ドル(約2兆2000億円)と、2019年の2.2倍に拡大する見通しだそう。

今まで通りゼロから開発をするメリットもまだまだ沢山あります。複雑な仕組みは開発が必要ですし、デザインや機能も限られるなどノーコード開発には制約も。

しかし、神戸市の事例がまさにそうですが、ノーコード開発のメリットはすぐにできることです。実際に作ってみると気付くことも多く、想定より機能が必要ない場合もあれば、反対もあります。開発を進める場合も、具体的に話が進められるのも副次的なメリットの一つ。今後はよりB2B領域での利用が加速すると言われており、各社が進めるDXの推進役としても期待をされています。スタートアップのサービスが増えていくのはもちろん、GAFAを中心とした大企業のM&Aの動きも注目です。

今期の採択スタートアップにももちろん、ノーコード開発サービスを提供する会社があります。また新しいアクセラレータープログラムを通して、様々な国内外のスタートアップを紹介していきたいと思います。

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