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育児短歌3選

コロナ禍で短歌や俳句、川柳に注目が集まっています。
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUD144QZ0U2A210C2000000/

生活の中での葛藤や不安、おかしみやジレンマを、決まったリズムに載せて詠んでみる。そうすることでふと肩の力が抜けて、まあいいか、と思えたりするものです。繰り返し詠んでいくうちに、たまに自分で「いいの詠めたな」と思う時があります。そんなささやかな創作を続けていくことが、私たちを豊かにしていくことがあると思うのです。

ぼくが所属するMIMIGURIではslackのチャンネルのなかに短歌を詠むためだけのチャンネルがあり、メンバーがお題を出し合ったり、思い思いに考えた短歌を投稿したりすることで、なんとなく気分や起きた出来事を察しあうケアの空間が出来上がっています。

今日は自分が詠んだ短歌を3つ挙げてみようと思います。

「ぜんぶまめ!」怒るあなたとわらうぼく かわいい気持ちは埋めがたい溝
たんぽぽの綿毛を食べたあなたなら 芽吹き、根をはり、また飛ぶでしょう
ねえ見てて よくわからない手の動き こうしたらパパが笑うかともって

育児をしていて、ふと思ったことを詠んでみました。写真を撮るのは間に合わなかったし、写真に自分の気分は書き込めないし、そんなときに短歌をさっとスマホで作っておく。そうすると、その時の自分の気持ちがずっと温められるのです。いつか子どもの写真に添えて、アルバムに綴じようかな。

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臼井 隆志|Art Educator
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