見出し画像

顧客中心に考える方法AmazonのWorking Backwards(仮想プレスリリース)

最近は、新しいサービス開発プロジェクトに関わる際は、Amazonを参考にしています。Amazonにはなることは難しいですが、Amazonの顧客中心に考える文化は徹底的にマネしたいと思っています。

Amazonの顧客中心に考える文化と方法とは何なのか?

こちらの記事に詳しく書かれています。

世界で最も顧客志向の企業を目指すAmazon

アマゾンが多様な業界に持ち込もうとしているマーケティングモデルとは何か。それは「顧客とのつながりを基点としたマーケティングモデル」である。

(中略)

また彼らはある商品・サービスを開発する際に、それをPR原稿に落とし込んで、具体的にリリースされた際のイメージを確認するという行為を取っている。これは仮想のリリースがどれだけリアリティーのあるものなのかを、顧客価値の視点から徹底的に吟味しているのだ。

つまり彼らが常に問うていることは、「顧客にとってどんな価値があるのか」「顧客基点たり得ているか」なのである。

最後にある、顧客起点で考えるための『仮想のプレスリリース』。
これが有名なWorking Backwardsと言われる手法です。

これが本当に画期的、かつ即実践できるのでオススメです!

AmazonのWorking Backwardsフォーマット

調べてみたところ、フォーマットが英語記事で公開されていました。

紹介されているフォーマットを日本語で整理してみました。

AmazonのWorking Backwards項目×10

1.大見出し(Heading)
顧客が理解できる言葉でプロダクト名をつける
2.サブ見出し(Subheading)
誰がどんなメリットを得られるかを記述
3.発表日程(Date)
いつ発表するかの具体的な日程を記述
4.イントロ(Intro paragraph)
プロダクトと顧客ベネフィットを簡潔に整理して記述
5.解決課題(Problem paragraph)
プロダクトが解決する顧客課題を記述
6.解決策(Solution paragraph)
プロダクトがどのように顧客課題を解決するかを記述
7.プロダクトオーナーの声(Quote by leader in your company)
プロダクト提供側の声を記述
8.顧客の導入方法、始め方(How to Get Started)
顧客が簡単に導入開始できることを記述
9.顧客の声(Customer 
Quote
顧客がどのようにベネフィットを感じたかを記述
10.顧客を行動に促す(How to get started)
読み手(顧客)が次にすべき行動を記述(ランディングページURL)

Amazonの顧客中心に考える方法を模倣する

このサービスローンチ前にプレスリリースを書く方法を取り入れれば、Amazonのように顧客中心に考える文化をつくれそうです。

ちなみに、Amazonがプロジェクト開始前に、プレスリリースだけではなく、FAQやユーザーマニュアルを書くこともあるそうです。

①プレスリリース
未来の変化を社会、顧客視点で文章化する→組織の共通認識をとる
②FAQ
ユーザーや関係者からの質問を予測→質問が出ないよう商品開発
③ユーザーマニュアル
製品開発前にユーザー向けマニュアルをつくる→マニュアルを不要にする開発Amazonがプロジェクト開始前に書くこと3つ

詳しくはこちらの書籍に書かれています。

吉野家は店に張るポスターから考える

Amazon意外でも顧客視点から逆算して商品開発している事例がないかな・・と調べてみたところありました。

吉野家です!

吉野家の商品開発プロセスでも、『顧客にどう見えるか』『顧客がどう捉えるか』から逆算して開発している。

新しい商品を思いついたとき、「店に貼るポスターがどう見えるか」を最初に考える。そこから逆算して、商品開発部に「こういう商品にしてほしい」と言っている。「どう見えるか」から商品を企画する

もしかしたら、プロダクトやサービスアイデアができたら、noteを書いてみる、YouTubeをつくってみるといった方法もシンプルに実践できるかもしれないなと考えています。

まとめ:顧客中心に考えるために

顧客中心に考えるは、号令だけではうまくいきません。

AmazonのWorking Backwardsや吉野家の方法を参考に、プロダクトより先に『顧客向けのメッセージとストーリーを開発する』ことからはじめてみる。

この仕組みを組織に取り入れてみましょう!


最後まで読んでくださりありがとうございました!