大学でも体育会で剣道に打ち込んだ自分が思うスポーツをやっていて良かったこと
現在、「スポーツから学んだことは」というお題が出されていますので、今回はこのテーマについて書いていきます。
今回は労働政策のことは触れず、専ら自分の人生の振り返りです。
年長から大学卒業まで剣道に打ち込む
まず私のスポーツ歴ですが、私は年長から剣道を始め、大学卒業までずっと剣道に打ち込んできました。
中学校には剣道部がなかったのですが、道場に通ったり近くの中学校の剣道部に混ぜてもらい練習をしていました。
高校では、インターハイに出場するような強豪校の剣道部に入り、毎日5時半に起き、7時から朝練、昼練、夕方の練習、さらに時々部活後に道場に行き練習をしていました。
大学では、全国の強豪選手が集まる法政大学の体育会剣道部に入り、がっつり剣道に励んでいました。
おそらく人よりもスポーツに打ち込んでいる時間は長いのかなとは思います。他方で、勉強の方は、恥ずかしながら司法試験の勉強を始める大学3年の秋頃まではまともにやっていなかったというのが正直なところです。
大学3年生頃までは剣道が人生の中心
上記のとおり、(上達はしなかったものの)人生のほとんどを剣道に費やしており、高校の進学も「剣道部が強いから」、大学の進学も「剣道が強いから」という理由で決めていました。
今でこそ弁護士という仕事についているものの、大学進学時点では「弁護士になりたい」とは全く思っておらず、「警察官になって大人になっても剣道をしたい」と考えていました。
私にとっては、「剣道をする」ということが人生における選択の決定要素になっていたわけです。
これまでの剣道人生が仕事に活きているかというと正直微妙なところ
さて、上記のような剣道三昧の青春時代を送った私ですが、この経験が仕事に活きているかというと、はっきり言って微妙なところです。
よくスポーツ経験、特に大学の体育会に入っていたというと、「体力があるのでは」と思われます。
確かに、大学卒業後の司法試験受験くらいまでは、「高校、大学でのキツイ練習に比べれば机に座って勉強するほうが楽だ」と思えるくらい体力があり、朝から晩まで勉強に集中できました。
しかし、結局弁護士となった今は、日ごろの運動不足も重なり、そこまで突出した体力があるわけでもないのが正直なところです。
その他、「チームワークが身に着く」、「集中力が身に着く」と言われることもありますが、これはスポーツによらなくても同じのような気がします。
仕事に活きているとすれば、高校の顧問の先生がかなり厳しく、毎日のように怒られていたので怒られ慣れはしているのと、大学では体育会特有のある種理不尽なことにも我慢して対応できるということがありますが、「それはそれで良いことなのだろうか?」と思ったりもします。
強豪選手と共に過ごした経験は大きい
こうして振返ってみると、剣道をしていたこと自体は仕事にはさほど活きてはいません。
ただ、私の場合、(自分はなかなか強くなれませんでしたが)強豪校の剣道部に入部することで、インターハイで優勝する選手など全国トップクラスの人と過ごすことができた経験は大きいと思っています。
というのは、こうした全国トップクラスの人を見て感じたのは、自然に”高いレベルの努力”を継続しているという点です。これは、今、弁護士として日々仕事に励むうえでも参考になる姿勢だと思っています。
仕事には活きないが人生には活きるし、それで十分では
ここまで見ていくと、「スポーツをやって後悔してるの?」と思われるかもしれません。
確かに、それほど仕事に活きているわけでもなく、本気で取り組み過ぎたせいで腰痛持ちになっており、膝も壊れやすくなっています。
しかし、おそらく自分がもう一度人生をやり直すとしても、同じ様に剣道をすると思います。
それはやはり、「人生」というレベルで見たときには、「剣道をしていた」という関係だけで、仕事の垣根を超えて今でも続く同期や先輩、後輩との関係が続くからです。
こうした人間関係というのは何ものにも代えがたいものであり、自分自身の人生においては、スポーツの経験は活きているといえます。
そもそもスポーツをやるというのは人生を豊かにするものであり、仕事に活きるかどうかの観点から考えるべきものでもないのだろうと思います。
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