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AIができる仕事、人にしかできない仕事

日経COMEMOのKOLをしております、大林です。55,000名以上が実名顔写真付きで登録する複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」を運営する株式会社Another worksの代表をしております。

今回は、日本経済新聞とnoteの共同お題企画「 #AIの活かし方 」をテーマにお話します。

今話題のAIといえば、米オープンAIが開発した「ChatGPT」が思い浮かぶのではないでしょうか。「ChatGPT」は高性能の人工知能(AI)を搭載したチャットボット型のアプリケーションで、公開からわずか2カ月で利用者数が1億人を超えるなど大きな話題を呼びました。

身近になりつつあるAIにはどんな特徴があるのか、そして我々”人”にしかできない仕事は何か、日経記事と共に考えていきましょう。

AIが活かせる場面とは

AIが作業を代替し、労働力となる

最もイメージしやすいAIの活用法は、作業の効率化ではないでしょうか。チャットによるお問い合わせ対応や製造業のライン管理、シフト作成など、従来は人が行っていた業務を代替してもらうAIの活用方法です。代替される業務対象は、一般的にマニュアル化された業務であり、一定のルールや決められたパターンのアウトプットをAIが学ぶことで、一定の品質を安定的に供給し続けることを可能としています。また、品質管理や異常検知においては、ヒューマンエラーを防ぎ、正しく物事を遂行できる点において、AIのほうが優れている場面もあるでしょう。

人口が11年連続自然減となり、50年後には総人口が7割減になると予測されている日本国において、労働力確保を目的としたAIの活用は欠かせないピースとなっています。

会社経営にもAIを積極的に導入(GPT)

弊社では、エンジニアだけでなく、ビジネス部門の日常業務においても、GPTを積極的に利用しています。日々の業務効率化はもちろん、データ分析や企画案の壁打ちなど営業現場等での日常的な活用が進んでいます。また、弊社の提供する複業マッチングプラットフォーム「複業クラウド」にも自社AIを開発・導入しており、その簡便さと正確性に大きなメリットを感じています。

このように、会社経営においても、生成AIなど革新的なツールの台頭を斜に構えず、新しいものには興味と会社に導入したときの想定リスクを考えながら、まずは触ってみることが重要です。人口減は止まることを知らず、人材不足で倒産を余儀なくされる会社も増えてきているといいます。そんな中、AIは確実に利益率の向上と少ない人材でも会社経営ができるヒントを与えてくれます。それは全ての会社にとって平等であり、AIを活かすも殺すも企業、経営者、従業員次第だといえるでしょう。

人にしかできない仕事とは

AIのリスクを正しく認識する

ここまではメリットをご紹介してきましたが、もちろん、メリットの裏にはリスクが存在しています。こちらの記事でも紹介されているように、注意すべきは教師データとして与える情報が機密情報の流出に繋がらないか、という点です。

様々な場面で活用できる便利なAIですが、どこまで利用を許可するのか、という経営者や役員クラスの危機意識と深い造詣が欠かせません。例えば、営業ターゲットをAIに分析させるためにより詳細かつ膨大な顧客データ、売上データ、個人情報などを入力してしまうと、情報流出へ直結し、一気に危機的事態に陥ります。AI活用の発想を持つことも重要ですが、危機意識と正しい知識を持つことも忘れない方がよいでしょう。

相手の行動変容を生む

また、頻出の議論ですが、私が思うAIにはできないことは「人の心を動かし、行動させること」です。限りなく正解を生み出すことができるAIですが、相手の表情や言動の機微を読み取り、ある種「空気を読み」ながら相手を動かすコミュニケーションをすることは難儀だと思います。

チームメンバーが落ち込んでるとき(落ち込んでるかどうかを普段の会話や表情比較でキャッチアップすることも人間がなせる技である)、何で悩んでいるかを推測し、適切なタイミングで相手にとって適切なワードをチョイスして、問答し、複雑な人間感情を理解し、解消に導く、といった一連の行動をAIに頼るのは中々ハードです。

現代のAIのレベルでは感動する小説や映画のプロットや演出を作ることはできると思います。しかし、1on1での対人コミュニケーションとその先の相手の意識変容と行動変容を促進すること(売れる営業パーソンにも似てますね)は人間にしかできない仕事です。

AIが急速なスピードで進化する中、日々市場価値の高いスキルは変化し続けています。今後の日本の経済競争力の向上において欠かせないAIを企業が上手に経営現場で活用することができるか、そのスキルを従業員それぞれが必須スキルとして高めることができるか、一種の現代教育として研修に実装することも求められる時代だと思います。

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#AIの活かし方 #日経COMEMO


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