EV化が世界の潮流 はどこまで現実的か
その昔、アメリカで日本車が評価され高値を維持できるようになったのは、新車で購入した消費者が中古で売りに出すときに値崩れしないことを実感したことが大きかったと伺いました。EVはその点、蓄電池の劣化という、中古市場で極めて不利な条件を抱えていることも「世界はEV化!」と言い切れない一つの要因です。
とは言え、もし今後のエネルギーの制約条件として、温室効果ガスの大規模削減(2050年80%など)を実際に達成するなら、「電源の低炭素化(再エネ・原子力など低炭素電源比率の向上)×需要側の電化(ガソリンやガスの直接燃焼をできる限り電化によって減らしていく)」の掛け算がどうしても必要になります。
エネルギーの側からの勝手な試算ですし、そもそも温暖化対策をそこまで優先するのか、有線できるのかはその時の政府の判断や国際情勢によります。
EV化は世界の潮流であると私は思っていますが、その実現の時間軸や広がりには多様なパターンがあるでしょう。
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