最強のアイデアブレストツールとしての一人旅の効能
皆様、ご友人は多いでしょうか? 私は一人の時間が異常に好きで、友達はかなり少ない方だと思います(典型的な、知り合いは多いが友達が少ないパターン)。
それゆえ大学時代は暇さえあれば一人旅をしていたのですが、この一人旅がアイデアや企画のモトを練るのに非常に有効な働きをしていたことに後から気づいてきました。誰か同行者がいる旅の場合は連れに対して意識がいきがちなのですが、一人旅だと基本的に同行者がいないため、観察眼が非常に鋭くなります。なんせ移動時間は長く、話す相手もいなくて暇ですから、目の前にある風景について細かいことにどんどん気付いてくる。しかも、その考察を遮る者もないので、構想や妄想が無限に広がっていきます。
最近はオープンイノベーションやハッカソンがブームになっていますが、多くの人と会話してみんなで企画を出すより、一人旅で孤独に妄想をこじらせる方が自分の場合は尖って強度のある(そしてバズる)企画が生まれることが多かったです。(蛇足ですが、一人旅について書いたエッセイも貼っておきます)
https://sheishere.jp/voice/201807-etsukoichihara/
「アイデアは移動距離に比例する」はジャスティス
「長時間一人で移動することによって観察眼が高まる」ということの他にも、大移動による環境の変化も企画者にとって非常に良い刺激になります。
ハイパーメディアクリエーターの高城剛さんは「アイデアと移動距離は比例する」という言葉を発していたそうですが全面的に同意で、下記の記事を私は折に触れて読み返しています。
https://www.huffingtonpost.jp/muneharu-uchino/idea-creater-boring_b_5015979.html
ーーー以下、記事面より抜粋ーーー
"短いスパンで移動を繰り返すと、景色、街並、空気、気候、人、言葉、音、色、匂いなど、五感を刺激するあらゆるものが目まぐるしく変化します。移動とは、環境の変化です。人はある場所から別の場所に移動した直後、程度の差こそあれ「さっきまでの"当たり前"が全然当たり前じゃない世界にいる」という状態に陥ります。(中略)で、この五感が敏感になった状態こそが、アイデアを生み出すクリエイティビティの源泉になります。クリエイティビティというのはスキルではなくセンスであり、センスは「多くを感じる」ことで磨かれるからです。
「アイデアと移動距離は比例する」とはつまり、移動することで環境が変わり、適応するために感覚が研ぎ澄まされ、瞬発的なセンスが磨かれる、ということなのだと思います"
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明後日からアルスエレクトロニカ・フェスティバルというメディアアートの祭典での展示のため、ヨーロッパへ渡航するのですが
ヨーロッパには初上陸のため、新しい環境にどのような刺激を受けるかとても楽しみです。
https://ars.electronica.art/error/en/
皆様におかれましても、もし休暇がとれましたら、ぜひ一人旅をして観察と妄想をこじらせてみてください。
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