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自分だけの「世界観」がフリーランスのビジネスモデルに必要な理由。

子どものころと比べて 世の中はとっても便利になったのに、いろんなことが難しくなったのはなぜだろう。

子どものころと比べて たくさんの人たちと関わってきたのに、なんとなく冷たい世の中だと感じるのはなぜだろう。

インターネットが 僕たちに「便利さ」を与えてくれたのなら、フリーランスはその「便利さ」に 「人にしかできない”ひと手間”」を加えよう。
便利な世の中だからこそ、人の体温を感じるものをつくっていこう。

だから僕のスローガンは「とどけ、たいおん」。なんとなく機械的で冷たい印象の時代だからこそ、人の営みを感じたいし感じられたい。

フリーランスひとりの体温は、そんなに遠くまでは届かないのかもしれないけど、そんな「あったかい」の連鎖をつくることならできるかもしれない。

だから伝え続けるんだ。みんなに届くように。
だから考えるんだ。伝わる方法を。
だから育むんだ。自分の世界観をビジネスへと。

そして戦略を立てるんだ。自分だけのビジネスモデルを。



自分は何屋であるか。

まずこの問いの意味を考えてほしい。例えばライターを仕事にしている人にこれを聞いた場合に「私はライターです」という答えを聞きたいわけではない。この問いは単に「職種」を聞いているのではないということだ。

私はフリーランサーと初めて話しするときには必ずこれを聞くことにしている。その時点でうまく答えられるかどうかが重要なのではなく、まずはこの「自分が何屋であるか」ということをすでに考えているか、まだ考えていないかを知るために聞いているのだ。

この「自分は何屋であるか」という明確な自分軸は、特に「売り物が自分のスキル」というようなフリーランスにとってはとても重要なステップONEだ。これが見出せないと他にたくさんいる同業者の渦の中に入ってしまうことになる。そうなるともうおわかりだろう。最後には価格競争に巻き込まれて「安さ」を売りにしないといけないビジネスになってしまうのだ。

フリーランスとは、企業に入社することと比較して”手続き上のハードルが低い”分、当然ながら同じような仕事をしている人が多い。マーケットがあるところには同業者が多いことが特徴だ。

だからその同業者に勝っていこうと考えれば考えるほど、安易に価格路線で勝負したり早さや手軽さに流されていきやすい。

しかしそうなる前に「買う側目線」で自分のビジネスを考えてほしい。安いものを買う人は常に安いものを探して買うのだ。それがいけないこととは言わないが、それはフリーランスビジネスにとって危険なスパイラルだ。そしてそのフリーランスのビジネスモデルは崩壊してしまう。

安さは仕入れルートやスケールメリットなどで「それができる」からビジネスとして成り立つのだ。フリーランスが受注するために無理して価格競争の渦に入っていくとビジネスモデルは壊れてしまう。それは無謀だ。

ではどうするか。

「○○○ だからあなたから買いたいのです」。そんなビジネスモデルをつくることだ。自分のパーソナリティや経験してきたこと。成功体験や失敗体験までも、それは「自分の価値」になる。その価値こそが「あなたのウリ」であり、あなた自身のオリジナリティだ。

そう、フリーランス(特にスキル系フリーランス)は自分の価値観や世界観を自分のビジネスに落とし込むべきだと私は思う。それをすることで「あなた」というひとりのスペシャリストに依頼しようという”直接的な動機”をつくっていくわけだ。

ここで話を元に戻そう。「あなたは何屋ですか?」という問いに真剣に時間を使ってでも考えてほしい。

あなたが何を提供できる人で、誰のどんな困り事を解決してくれる人なのか。どんなアプローチで、買ってくれた人にどんな素敵な未来を見せることができるのか。買ってくれた人のどんな苦しみを和らげてあげれるのか。

そして、あなたは何を提供してくれる人なのか。どんな未来を見せてあげられる人なのか。

花屋を経営しているから「花を提供しています」ではないのです。
本屋を経営しているから「本を提供しています」ではないのです。
デザイナーだから「デザインを提供しています」でもないし、WEBデザイナーだから「Webサイトを提供しています」ではないのです。

花を買う人は「花が欲しくて花を買っている」と考えないことです。花を買うことが目的なのではなく、花を買うことで体験できる「イイコト」にフォーカスするのです。買ったその先にあるシーンを想像することがこの「何屋か」という問いには必要なのです。

「花」という商品を通じて、あなたが顧客に何を提供できるのか。どんな良い未来のシーンを提供できるのか。

「あなたは何屋か」という問いには、あなた自身の「世界観」を導き出す本質的な価値観が入っています。だからこそ最初のステップとしてこの問いを考えてほしいし、逆に考えられないとするならば既存のビジネスモデルで勝負するしかなくなるということですね。

ぜひフリーランスの皆さんは挑戦してみてくださいね。


※60minのオンラインセッションで「何屋か」「世界観」「ビジネスモデル」について相談を受けています。もしよかったらお気軽にどうぞ。
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あなたの世界観は?

「世界観」というと少しオーバーな表現だとは思うが、私はよくこの言葉を使います。私的な意味付けであるが、私はこの世界観という言葉の意味をこう定義しているのです。

・自分が自分で表現したいモノやコトの中心にあるもの。
・なぜそうしているのか、なぜそれをしているのかを表す目的
・自分の経験から導き出した感性

なぜ「世界観」が必要なのか。

ただ単に「花を売っている」のか、それとも「花」という売り物を通じて「どんな未来を提供」したいのか。その違いがわかるでしょうか。

「花を売る」というのは行為・行動です。花を仕入れてお客様に販売するというオペレーションです。そこにはその花のクオリティや価格などが「買う価値」を決める要素となるでしょう。逆を言えば、いい花を安く提供できれば売れる可能性が高くなるわけです。

一方でフリーランスビジネスにとって、私は「世界観が必要」だと言っています。これは言い換えれば「ビジネスの中で、あなたが顧客に対して大切にしているコトは何か」という問いとも言えます。

フリーランスのビジネスを「仕入れて売る」というオペレーションだけで考えると結果的に売れないケースが生まれます。同業者とあなたを比較する要素は価格や納期だけでなく「価値」でなければならないわけです。


例えばこんな世界観。

これらは私の生徒が自分の世界観を表現したものです。実際のものから少し意味合いを修正して記載しています(公開認可のため)。

私はデザインを提供していますが、私の提供するデザインを通じて顧客のビジネスを「ひと目惚れ」させる圧倒的な第一印象力向上のスペシャリストデザイナーです。

当店は本屋ですが、本を売ることよりも「読書の楽しさ」を地域の子どもたちに提供している「読書大好き人間」の集まる書店です。

私たちのシゴトは野菜を売ることじゃない。野菜を通じて農家とご家庭を結ぶ「日本の食卓の伝統」を守るシゴトです。

私の言う「フリーランスの世界観」とは、ただモノやサービスを売ることではなく、顧客がそれをあなたから買ってくれるべく「意味」を言っています。

今や時代はオンラインへとスイッチしています。オンラインを無視してビジネスをしていくことは時代に逆らうことだし、オンラインビジネスがもうすでにビジネスの中心にある。それは間違いないことです。

だからこそ、そんな時代だからこそ、資本の少ないフリーランスには「世界観」が必要です。インターネットというややもすれば冷たい印象を与えるビジネスの時代だからこそ、自分のビジネスには「人の温度」と「人のやさしさ」と、そして「エモーショナルな個の力」が必要なのです。


「好き」という気持ちは「感情」だから、ロジックや理屈をいくら並べても誰も好きになってくれない。 だから顧客に「あ、これ好き」って感じてもらうためには直感的なアプローチと感情的なアプローチが同時に必要なのです。

フリーランスの皆さん、皆さんの中にある「世界観」を今こそ爆発させましょう。



※個人的に面白かったニュース記事です。

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