今の教育は「教」だけして「育」をしていない? ~ 世界経営者会議の記事より、一言切り抜きfrom日経#170
日経新聞社主催の世界経営者会議を見た。
僕も今年から一応、経営者の端くれなので。一人会社だけど。
ここでは2つ、日経から記事を紹介したい。
1つ目は、世界経営者会議の日経11月11日付の記事で、日本電産の永守さんが話した内容が記事化されたものから。
前後を抜き出すと、こうなる。
なるほど。偉いと思う。(全文はここです。↓)
のであるが、
もっと違った視点も欲しいと僕は思う。
それは2つ目に挙げる記事が説明してくれる。それは世界経営者会議の記事ではない。
世界経営者会議の記事の3日後、11月14日付けの同じ日経新聞朝刊、写真家の長倉洋海さんの「道を照らす」というタイトルのの交遊抄から一言切り抜き。
ブラジルの先住民、クレナック族のリーダーであるアユトン・クレナックさんの言葉らしい。
人に教え、育てるならば、この視点が、欲しい。経済だけのために、人を育てようとしないで欲しい。グローバル競争に勝つために、人材を育てないで欲しい。
世界経営者会議では、「競争」「勝つ」、そんな言葉が何度も繰り返された。同じ人からではない。違う経営者たちが何度も口にした。一番多かった言葉は、勝つ、だったかもしれない。
かつて、とあるコピーライターの先輩が、広告コピーで書いたものにこういうものがある。
「そろそろ戦争にたとえるのを辞めませんか。」
世界経営者会議は、「世界経営者」の会議であるだけではなく、世界という人類のコミュニティーをいかに「経営=存続させる、幸福なものにする」か、世界を経営する視点を持った者の会議であって欲しい。
まさにこの2つ目の記事のタイトルのように「道を照らす」会議でなければ。金と力を持っている人たちが、この感じで良いのか?
これからの世界経営者会議に立つ資格があるのは、このクレナック族のリーダーのような方ではないか?
SDGsに力を入れているから、とか、そういう反論をする方もいるだろう。そんな仕事だけで語らないで欲しい。生活、人生、すべてが世界とリンクしている。企業活動の一旦としてで足りるわけがない。
このままでは、ダメだと思う。世界経営者たちより、世界の長老たちの言葉の方が好きだ。世界経営者たちは、先住民の長老の言葉を聞いて、方針を考え直して欲しい。
僕は小さな経営者の端くれとして、僕はこんなアプローチで仲間たちとこれから頑張る。