円安抑止の処方箋~まとめ~
円安抑止の処方箋まとめ
円相場の下落傾向は一旦小康状態に入っていますが、依然として年初来安値を窺う地合いにあります。日々、色々な照会を頂戴するところですが、5月に入ってからは「どうすれば止まると思うか」という処方箋を尋ねられるケースが増えています。最近ではTBSさんのやっている以下の動画に久しぶりにお邪魔させて頂きましたが、やはり同種の議論をさせて頂いております:
5月初頭にはモーサテでも似たような文脈で話してみたりしました:
5月に入ってからのnoteでも一連の処方箋をざっと整理させて頂きましたが、今回は一旦まとめておきたいと思います。私が色々なところで発信させて頂いた印象では「それは時間稼ぎではないか」、「筋が悪いのではないか」という厳しめの声も少なくなかった印象です。ただ、同時に有力な対案もついぞ目にしていないという印象もあります。
これまで議論してきた案に関し、時間稼ぎや筋の悪さは自認するところですが、「今すぐどうにかするにはどうすれば良いのか」という問いにアイデア出しする以上、ある程度のプロ/コンがあることは割り切って情報発信はする必要があると思っています。とはいえ、この3週間弱、非常に勉強になる期間でありました。ブラッシュアップしていきたいと思っております。
即効性と持続性のトレードオフ
ここまでのnoteで議論してきた論点を並べると①円買い為替介入、②日銀の利上げ、③レパトリ減税、④NISA国内投資枠の新設、⑤インバウンドの促進、⑥対内直接投資の促進などがありました。
これらの処方箋を効き目が出るまでの時間軸である「即効性」と、効き目が続く時間軸である「持続性」から評価した場合、下図のようなイメージになりましょうか(イメージです。幅を持って参考頂ければと思います):
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