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長くブランド続けていく秘訣

1年締めくくりに、長くブランドを続けていく秘訣を考えます。
おかげさまで、23年12月1日でMinimalブランドをはじめて9周年。まだ9年間しか継続できていないですが、ベンチャー企業の生存率が10年間10%以下という数字を見てみると、ベンチャーかつ業界経験がない中でチョコレートブランドとして、立ち上げという一番不安定な時期を越えて、9年
間続けてこれた経験から長く続けていく秘訣を考えてみたいと思います。

ブランドは長く続けて行く事が大事で、非常に難しい

Patisserie Minimal 祖師ヶ谷大蔵のスイーツ

2014年12月1日にMinimalというブランドを開始して、9年間ブランド続ける事ができました。お客さま、スタッフ、取引先の皆さんに恵まれてなんとかここまで続けてこれました。ありがとうございます。そんな感慨に浸ると共に、来年は10年という節目であり、がむしゃらに走ってきたこれまでとは違い、次の10年を考えていかないといけません。

9年続けてみた所感として強く思うことは、ブランドを立ち上げる事と同じくらい、ブランドを長く続けて行く事が非常に大事であると言う事。
ブランドとは、目的(ミッション・ビジョン)があり、その目的に対して共感し、認知行動していただける内外の人が増えて続けていく活動です。そして、それに経済活動が紐付いています。目的次第ではありますが、ブランドが掲げる目的達成のためには時間がかかることが多く、継続していくことが大事です。

僕自身、Minimalというブランドを続ける中で、掲げる「チョコレートを新しくする」というミッションを達成することは、産業構造に挑むことであり、文化としてクラフトチョコレートを根付かせることはとんでもないエネルギーと膨大な時間がかかることと気づきました。

そのために、ブランドを長く続けていく必要があると確信するに至りましたが、この長く続けて行く事が非常に難しい
下手をすると、立ち上げるよりも難しいと日々感じています。

秘訣はブランドのストーリーテラーを内外に増やす事

ブランドを長く続けていくための秘訣は何かと思考したとき、大事な事の一つとして、“人”であると思いました。
その人を僕はストーリーテラーと呼んでいます。
その名の通り、ストーリーテラーとは「物語の語り手」です。

ブランドとは、人に認知されてはじめて存在し、共感されてはじめて購買行動が起こり、存続するための原資を得ることができます。そのための基点として、共感できる魅力的なストーリーを語ってもらえる人が非常に大きな役割を果たすと思っています。

世の中で口コミの力が購買行動に大きな影響を与えています。
食べログなどはその例でしょう。
やはり人は、人からの伝達に大きな影響を受けるのです。

だからこそ、熱量とストーリーをもってそのブランドを語れる人がブランドの内外に多いブランドは強く長く存続します

ブランドを始めて9年間を通して思うのは、Minimalは間違いなく、社内外のストーリーテラーに支えられて、続ける事が出来ていると言うことです。

あまり語れない切り口での、ブランドを長く続けていく秘訣は、ブランドの内外にストーリーテラーとなる人をどれだけ増やせるかではないでしょうか。

プロダクト=長寿、話題=短命

ストーリーテラーを内外に増やして行く事がブランドを長く続けていくための秘訣です。その大前提としてブランドの成り立ちというかコアコンピタンスの話に触れます。

個人的な所感として長く続くブランドはプロダクト(素晴らしい商品・サービス)から始まっており、短命なブランドは話題やイメージ先行であると想っています。以下の記事にもまさに同じ事が書いてあります。

ブランドのストーリーの手前に、そのブランドが提供しているコアコンピタンスがどこにあるのかをきちんと定義しないといけません。

そして、そのコアコンピタンスを磨き続ける事で、ストーリーテラーをたくさん輩出するという流れを意識しないといけないと思います。

「プロダクトの魅力を磨き続ける」→
「ストーリーテラーの輩出」のグッドサイクル

プロダクトに思想を込め、そのクオリティを上げ、供給量を増やし続けるサイクルを企業活動として回す事ができることはブランド商売の原理原則です。

そうしてプロダクトのクオリティが上がると共感者が増えます。そして、供給量が増えると認知が広がっていきます。

上述したように、長寿のブランドになる大前提として、やはり良いプロダクトから始まっていることは大事だと思います。

そして、プロダクトの魅力を磨き続ける事は、社内外にストーリーテラーを増やし続ける事に非常にきいてきます。

プロダクトにブランドの思想や素晴らしさを込めていれば、そのプロダクトを通してブランドに触れて、好きになったり、ファンになってもらう可能性が高いからです。

ストーリーテラーとはブランドの事を深く理解している人々です。
そんな人を増やすには、ブランドある一定長い時間触れて、その良さを深く理解してもらわないといけません。

その基点が、プロダクトが好きという気持ちがあれば、ストーリーテラーのエントリー候補としては最適です。

「プロダクトの魅力を磨き続ける」→「ストーリーテラーの輩出」のグッドサイクルをブランド側がもっているかは、ブランドを長く続けていく秘訣であると思います。

このnoteを12月31日に書いております。
31日17時までMinimal各店は営業しておりました。
11月にオープンしたばかりの麻布台ヒルズ店はチョコレートコースのお店。
今年の最終回のコースのお客さまの中に、Minimal常連のご夫妻がきていただけておりました。その場に私もいき、年末の挨拶をさせて頂きました。ご夫妻は、Minimal各お店にも顔出して、スタッフにいつもねぎらいの言葉をかけてもらえます。大切なお客さまです。
私もお会いするたびに、今年の各店舗やスタッフとも思い出を楽しそうにお話してもらえます。とても烏滸がましいですが、まさにMinimalストーリーテラーになっていただけていると思います。

そんなお客さまやスタッフが一人でも増えていくことがブランドを長くつづけていく秘訣ではないかと再確認した大晦日でした。

※Minimalは全店1月2日から営業!

Minimalは全店舗1月2日から営業しております。
ぜひお待ちしております。

今話題沸騰中の麻布台ヒルズにMinimalの新店舗かつ新業態がオープンしました。唯一無二のチョコレートとドリンクのコースをぜひともご予約でご体験下さい。
麻布台ヒルズ店のご予約は以下から↓↓↓
https://www.tablecheck.com/ja/minimal-azabudai/reserve/message

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最後までお読み頂きましてありがとうございます。このnoteは私がブランド経営やモノづくりを行う中で悩み失敗した中からのリアルな学びです。何かお役に立てたら嬉しいです。良い気づきや学びがあれば投げ銭的にサポートして頂ければ喜びます、全てMinimalの活動に使いたいと思います^_^