見出し画像

この世で最凶の死神は、戦争でも災害でもない

毎日のように朝のニュース番組から終日「新型コロナウイルス」のニュースだらけの毎日ですが、皆さま、ご無事でしょうか?

国内の感染者は2/21現在728人になったと日本テレビが報道していますが、

その日本テレビ内でも3人が感染疑いという報道も出ています。

日テレ関係者によると、ウイルス検査の結果は出ていないものの、確かに感染の疑いがある社員と、制作会社所属の番組スタッフがいるという。

僕自身はもう朝のラッシュ時に電車は乗らないように時差通勤していますが、そんな電車内でも「マスクなしでせきこんだから」と緊急停止ボタンを押して、電車を遅らせてしまう輩まで登場。

なんだかんだといろいろパニックになりつつあります。


厚労省のイベント自粛会見的なものを受けて、全国のイベントも中止や縮小なども起きています。

https://business.nikkei.com/atcl/forum/19/00026/022100005/

何を隠そう、僕自身がこのイベント自粛の影響を受けてしまいました。明日2/22に東京日野市主催の講演会がある予定だったのですが、昨今のこの状況を鑑み、イベントは中止となってしまいました。

残念ですが、事情が事情だけに日野市の決定は賢明な判断だと思います。ただ、お申込みいただいた方々には、誠に申し訳ございませんでした!状況好転次第改めて開催するようですので、またその時お会いしましょう!


さて、歴史上人がもっとも大量に死ぬのはどんな時だと思いますか?

それが病気なんです。戦争より地震や水害などの災害よりも、病気が沢山の人を殺してしまいます。

明治以降の死亡率の推移を見ても明らかです。

病死

日清・日露戦争や第一次世界大戦より、関東大震災より、コレラの流行の方がたくそん死人が出ていますし、最大の死亡率氏には1918年のスペイン風邪です。世界的に流行したインフルエンザですね。要するに、感染病がもっとも怖いということです。

※太平洋戦争末期の本土空襲などでは、スペイン風邪を上回る死亡率だったとされていますが、あくま推計であり、正式な統計はありません。  

スペイン風邪は全世界で5億人が感染(全人口の3割)、5000万人~1億人の死者が出たと言われています。日本でも48万人が死亡しました。当時の日本の人口が5500万人ですから人口の1%が亡くなった計算で、今の人口換算すると、120万人死亡に匹敵します。

現在、感染者のうち重篤者には、抗HIV薬などが投与されているらしいですが、それが確実に効くとはまだ判明していません。

マスクしていても、目の粘膜から感染します。それでなくても花粉症の時期と重なり、否応なく手で顔を触りたくなってしまいます。本当に防ごうと思ったら、防護服的なものじゃないと難しいと思います。

そんな中、ドクター中松氏がこんなツイートをしていました。

さすがですwww


新型コロナウイルスによる影響は、直接的に人の命を奪うということも勿論ですが、それ以上に、前述したイベント中止や海外からの旅行客の減少、そもそも外出機会の減少などにより、経済活動が殺されてしまうということが大きいのです。

スペイン風邪流行時に比べれば、医療技術は飛躍的に進歩しました。早晩、優れた医療関係者が効く薬の開発など実現してくれるでしょう。しかし、それが実現して、全てが安全だとなるまで長い期間が必要です。下手すれば4月~5月まで終わりません。

国の経済活動が半年も停滞するということは、戦争以上の打撃となります。たとえ感染しなかったとしても、経営する会社は虫の息になってしまうかもしれません。GDPとはほとんど消費活動です。人々がお金を使い、消費活動をしなくなると、それは国家としての衰退に直結します。

僕は常々言ってますが、未婚化・少子化・人口減少ごときで国は滅びませんが、消費活動がストップすればあっという間に滅びます。

個人レベルで見れば、感染症を軽視してはいけませんが、さりとて極度に怖れる必要はないと思います。こちらのツイッターにあるように、「石鹸でしっかり手を洗って、ご飯食べて、寝る」という基本的に健康で清潔な生活をすればなんとかなるくらいの気持ちでいいと思います。あと少なくとも満員電車は避ける。

ただし、国や政府はそれでは困ります。

クルーズ船での失態を見るにつけ、まさに太平洋戦争時の日本軍と何も変わっていないんだな、と思わずにいられません。そもそも、最初の段階での情報の軽視と相手(ウイルス)を舐めてかかったところなんか、ガダルカナル戦での戦力の逐次投入の愚(一木支隊全滅と第一攻撃失敗)そのものです。冷静に戦力を分析し、意見を答申した参謀を更迭したところなんかも、専門家の話を聞き入れない今の厚労省そのものだと思います。

野党も、ホテルの領収書とかの話はとりあえず置いておいて、このウイルスという難敵にどう対処するのかという視点で一丸となってもらいたいと切に希望します。

感染拡大は不可避です。もはや感染した人達をどう治療によって救うのか、というステージに移行していると思います。

この世で最凶の死神は、戦争でも災害でもない。病気です。しかし、それはウイルスによる病気ではありません。愚かな人間の集まりによってなされる、愚かな決定に基づく、愚かな行動という「衆愚という病」です。

長年の会社勤めを辞めて、文筆家として独立しました。これからは、皆さまの支援が直接生活費になります。なにとぞサポートいただけると大変助かります。よろしくお願いします。