見出し画像

みんながやっていることの逆をすること、逆張り、にしか果実はない、という話。

自分がシリコンバレーにMBA留学していた時にも、感じていたことですが、日本人は、比較的、みんな同じように行動する傾向がある、ということで、反対に、アメリカ人はそれぞれ独自の価値観でみんな違うことをやってたイメージがあります(もちろん個々を細かく見れば例外はたくさんあります)。

例えば、朝の満員電車、ランチタイムの混雑、GWやら年末年始の集中的な旅行、渋滞、など、日本人はある程度画一的な価値観のもとに同じように行動することが多いのではないでしょうか。

ハーバード大学のMBAプログラムの卒業生の進路に関して、逸話があります。その年の卒業生に人気の就職先の未来は、明るくない、というような話だったと思うのですが、みんなが良いと思っていて、みんなが群がる職業に、果実は少ない、ということを言っているのではないでしょうか。

自分の人生を振り返ると、逆張りというか常にマイノリティになる道、少数が選ぶ道を選んできました。偶然ではなく、意図的に選んできた、とも言えます。そこにこそ、そこにしか、チャンスはないと思っていたからです。

例えば、高校1年生にして、大阪から1人上京しました。進学した慶應高校は1学年で800人くらいのマンモス校でしたががもちろん高校から1人暮らしをしている人は他にもいるにはいましたが、非常に少なかったと思います。

大学卒業後も就職せずに、そのままアメリカの大学院に進学しましたが、このような進路を進む人も少なかったです。

新卒で外資証券に入社した際も、人気のあるチームではなく、あえて、立ち上がったばかりで人が足りないチームを希望しました。

転職の際も、立ち上がったばかりでまだ若手は採用すらしていないような会社に直接メールを送って採用してもらいました(ちなみに今現在その会社は数千人の会社へと急成長しています。)。

スタンフォード大学を卒業して起業した際も、2011年は今のように起業がより一般化している時代とは違い、日本人MBA卒業生ですぐに起業した日本人は、僕くらいだったのではないでしょうか。少なくとも知り合いにはいませんでした。

起業した際も、今でこそ、Oh My Glasses TOKYOは17店舗まで店舗ビジネスとして増えていますが、起業当初の数年は、眼鏡の通販としてスタートしました。はじめてお店をオープンしたのは、3年ほど経過してからです。もちろん眼鏡を通販で売ろうとしていた企業なんてほとんどなかった、と記憶しています。

スタンフォードビジネススクール在学中に言われた言葉で今でも強く覚えていることがあります。

起業する際、誰かにアドバイスを求める場合、多くの人が、そのビジネスアイデアいいよね、と思うようなビジネスは大して大きくはならない、そこにはあまり果実はない、と。

みんなが言っていること、みんながやっていること、を追うのは、気分的には楽だと思うんです。しかしながら、自分の人生を振り返ってみてもそこには果実、旨味はなかった、と言えます。

朝の満員電車の話に少し戻ります。個人的な意見ですが、もちろん個々の事情は色々あるとは思うのですが、朝の満員電車に乗らなくてもよい、昼12時に昼食を食べにいかなくてよい、GWにわざわざ高い値段で旅行しなくてもよい、こういうライフスタイルを選べることも、仕事ができるようになる、成功する、ということと言えるのではないでしょうか。そして、今それがある程度はできる自分に言えることですが、人生において、逆張りしてきたからに他なりません。

もちろん程度問題ではありますが、勇気をもって逆張りすることにこそ、果実であったり、成功はあるんじゃないかと思っています。

PS: ちょうど読んだ逆張りの記事です。参考までに共有します。


いいなと思ったら応援しよう!