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対中関税だけではない1930年代以降と現在の相似形

対中関税が1930年並みということですが、それだけではないでしょう。

といいますのも、以前も指摘させていただきましたが、リーマンショックから現在までの流れと、1929年の世界恐慌から第二次世界大戦に突入する流れが気持ち悪くなるほど似ているのです。

そもそも、リーマンショックが100年に一度の金融危機と言われたのは79年前の世界恐慌以降の金融危機だったからですが、いずれも大量のマネーを供給してデフレを克服しています。

具体的に、世界恐慌の後は金本位制からの離脱、リーマンショックの後は日米欧の量的緩和政策です。

これでデフレは克服しましたが、いずれも経済的な満足度は十分高まらなかったこともあり、いずれも保護主義に走ります。

1930年代はブロック経済で、今回は2016年のイギリス国民投票でEU離脱が決まり、保護主義のトランプ大統領が誕生しました。

となると、ブロック経済以降の流れが今後を見通すうえで参考になりますが、残念ながら志那事変・日中戦争から、1940年開催予定だった東京五輪を返上して第二次世界大戦に突入してしまいます。

さすがに現代では軍事衝突の可能性は低いものの、現在の日韓の対立は当時の志那事変・日中戦争の位置づけになるかもしれません。

そうなると、当時の東京五輪返上的なものとしては、韓国の東京五輪ボイコット、そして当時の第二次世界大戦にに該当する事象としては、米中ハイテク東西冷戦で世界経済が米国側と中国側で分断してしまうことでしょうか。

実際にトランプ大統領は米国企業と中国企業の取引停止的をにおわすような発言もしています。

こうなってほしくはありませんが、歴史は繰り返すかもしれないでしょう。

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永濱利廣(第一生命経済研究所首席エコノミスト)

第一生命経済研究所経済調査部首席エコノミスト。あしぎん総合研究所客員研究員、跡見学園女子大学マネジメント学部非常勤講師を兼務。総務省消費統計研究会委員、景気循環学会理事。専門は経済統計、マクロ経済分析。

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