頑張るあなたの「傾聴」がうまくいかない理由
マネジメントやチームビルディングにおいて「傾聴」はもはや外せないキーワードとなりました。会議や1on1、普段のコミュニケーションにおいても、相手の話に真摯に耳を傾けることを意識するようにしているという方も多いかと思います。でも…ぶっちゃけ「傾聴」ってものすごく難しいですよね!!「相手が思うように話してくれない。」「話を聞いてみるけど『で?だから?』と思ってしまう。」今回はそんなあなたの「傾聴」がうまくいかない理由について考えてみたいと思います。
こんにちは、フリーランス×チームの働き方、ナラティブベースのハルです。
ナラティブ(語り・対話)を大切にしたチームビルディングを自社で行い新しい形のマネジメント手法を色々と試してきました。そんなわたしでも「傾聴」には苦手意識があったりします。なぜなのか、意識すればするほど上手くいかない!そんなわたし自身のバッドケースも踏まえながら、「傾聴」がうまくいかない理由について考えてみます。苦手意識を持つ方のヒントになればうれしいです。
「傾聴」が大切、それはわかってる
心理的安全性をつくり、関係性を醸成するためには「傾聴」が大切。
それはもうわかっているし、記事でも書籍でも当然何度も目にしている!そうですよね(涙)そこに繰り返し書かれているのは「受容し共感することが大事」「必要に応じ問いを立てて深く理解する」といった内容です。
相手の言っていることを肯定的に受け止め、相手の感情への共感を大切にし、理解のために深掘りする問いを立てる…
頭ではわかっていても、意識すれば意識するほど、なんだかよくわからなくなってきます。普段からコミュニケーションて、もともとそういうものだったよね?自分にはいったい何が足りないっていうんだ?からモヤモヤしたり。視点を変えてみましょう!
忙しい中、時間を捻出している
そもそも、傾聴しなくちゃ!というシーンでは、基本的に忙しい中、限られた時間の中で話を聴いていることが多くありませんか。そうすると、自然と「時間を捻出しているんだから」「できるだけ効率的に話を聴きたい」「早く理解したい」という気持ちが先に立ってしまいます。これは、致し方ないことですよね。だからといって無制限に時間を使うわけにもいきません。
そこで、視点を変えてみましょう。「時間がない」という意識の裏には「相手のために時間を使っている」という気持ちがありませんか?それを、180度変えて「自分のために使っている時間」にしてみましょう。あなたが
「聴きたい」から、自分の好奇心を満たすために聴いているのです。
(もちろん厳密には、相手のためでもあり、仕事の目的のためでもあるのですが、まずは一旦視点を変えるためにそう考えてみてくださいね。)
相手に「共感」しようとしている
一旦「自分のため」に切り替えてみる。これは、「受容しよう」「共感しよう」と一生懸命になってしまい、相手のことばかり考えてしまう偏り思考を解除するのに有効です。『共感』はもちろん、相手の感情やその背景を理解し受け入れ、自分も同じように感じることを意味しています。でも、当たり前ですが、「まったく同じことを感じるとこと」はできません。
その差分や違いがどこからくるのか?なぜなのか?それを不思議と感じたり、興味関心をもつときこそ、その違いが尊く感じられ、相手を尊重できる…相手を尊い!と感じる理由は、自分と違うからなのではないかなと思うのです。
相手とあなたの違いや差をみつけ、なぜなんだろうと感じ入る…傾聴の時間をそのように使えていますか?
(不思議と感じたり、興味関心が持てれば、自然と質問も出てきます。そう考えると「問い」を立てる力、技術なんて、必要ないですね。)
自分の好奇心に気づこうとしていない
つまり!言わんとしていることは、あなたが自分の「好奇心」に気づくことの大切さです。忙しさやゴールに目を奪われ、目の前の相手の何に関心をもっているのか?自分が感じることがおざなりになったまま、「傾聴しなければ!」と頑張ってしまっていませんか?わたしもそんな時が多々あります。
『好奇心』は、新規なものにを好む心と書きますが、珍しいものや 自分の知らないものに興味を持つ心という意味です。(by Wikipedia)
人は忙しかったり、仕事の目的、ゴールを考えるとついつい相手から想定内の回答が返ってくることを期待してしまったり、自分がすぐに理解できないことを言われるとイラッときたりしてしまうものです。
でも、同じ対話の中でも、「想定外の回答」や「理解できないこと」だからこそ、自分のまだみぬ世界、新奇性を相手が持っていると捉えることもできます。
相手を傾聴しようとするとき…問いを立てるとき…
今一度自分の「好奇心」に気づこうとしてみましょう♪
あなたの苦手だった「傾聴」が、違ってみえてくるかもしれません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!