オワコン日本をもうダメなのか
28日、政府は閣議で総合経済対策を決めた。
ここにポジティブな反応をしている記事は見ていない。全てのメディアを見ているわけではないが、少なくとも僕は見ていない。
かといって、強烈な批判も見ていない。メディアも国民も諦めているように感じる。だから岸田首相の支持率も低迷してはいるが、まだ総理であり続けるように思う。
岸田さんのことは人間として別に嫌いではないが、首相としてのありようは本当に絶望しかない。正直、「新しい資本主義」というピントがずれた計画経済に持っていこうとしないで、そして金をばらまくことが正義だと思わず、とにかく規制緩和、市場に任せていく、ということをどんどん進めていってほしいと強く思う。
で、規制緩和すれば短期的に「苦い薬」にはなる。それはもう、仕方ないのだ。結局、言い方は悪いがゾンビとして延命させた結果、より悪い事態を先々に生んだら、日本にとってはマイナスなのだ。
バブル崩壊後、「株価PKO (Price Keeping Operation)」というのが行われた。これはなんなのか?全く意味が分からない施策だと当時考えたが、結局、政府がこれまでやってきたのは、ほぼこれのようなことをひたすらやってきたのだと思う。
そして既得権益を守ろうとする。これは政治だけでなく、経済、メディアも含め、だと思うが。米国に行ったら、少なくともシリコンバレー、サンフランシスコではUBERがタクシー業界を実質壊滅させていた。しかしユーザーからすれば、どこでもやってくるし、評価されるので車もきれいで、以前のタクシー業界より明らかにクオリティが上がっている。そして全体の雇用も増えているはずだ。
既得権益を守ろうとするのではなく、そして選挙対策でゾンビを延命することではなく、とにかく、日本の未来を明るくするために何ができるか、なのだ。
そして人材の流動化も進まない。少し動きはあるとしても、やっぱり新卒一括採用で採用する。なんだかんだで年功序列で、かつ在籍期間が長いと退職金とか色々な形で優遇される。そしてレイオフを含む解雇が日本では非常に難しい。結果として、労働力が流通しない。
世界における日本の存在感は小さくなる一方だ。1995年まで順調に伸びていたGDPはそこからフラットになり、「失われた30年」になってきている。結果、世界第3位とはいえ、以前は米国の80%くらいの水準くらいまでついていっていたGDPが、今は米国の1/4くらいである。経済的にオワコンであり、海外の空港など行っても日本企業の広告など全く見なくなったし、さまざまなところで日本のことが話題になることがなくなってしまっている。
このままだと日本は本当に「没落のオワコン国家」として完全に終ってしまう。
80年代前半、Mick JaggerとDavid Bowieが”Dancing in the Street”というコラボ曲を出した。
見ていただければすぐにわかるが、イントロで二人が世界の国や都市名を叫ぶ。その最初がMick Jaggerが叫ぶ
”OK! TOKIO〜!!!”
なのだ。あの頃、誇りに思いつつ、確かにTOKYOは世界一カッコいい都市だからな、と思っていたのだが、今からしてみるとこれはありえない話だ。
しかし希望はある。
これまでも希望はある、だから頑張ろう、と思って言ってきたし、みんながそれぞれの持ち場で頑張れば結果が出せるし、日本はよくなると思ってきたが、それは違う、ということをここ数年で認識した。
これは戦いなのだ。既得権益&ゾンビ陣営と、そうでない変革陣営と。
結局、この日本の状況はいかんなどといいながら、「変わらなくてもいい」とする陣営が多いから、日本は変わらないのだ。
希望があるのは、「変革陣営」が一人また一人、と増えているのだ。それを毎日、感じる。まだ、大勢はあっちサイドだが、もうすぐ、ガチで戦いが仕掛けられるように感じる。
その時に、みんなで同時多発的に作成行動に出ることが大事だ。そしてそれは可能だ。そうすれば、日本は変われる。変わらないと死ぬだけだから、やる。
この記事では、これから戦うぜ、ということだけを宣言する。必ず、みんなで狼煙をあげるタイミングがくる。その時までに、作戦会議をたくさんしよう。そして徒党を組んで、変革勢力の力をつけよう。
その時まで、それぞれの持ち場で力をつけよう。
大丈夫。きっとできる。
(Photo by Aflo)